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[ 鄭大均 著「強制連行の神話」Ⅰ(文春新書)]
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著者の鄭大均・首都大学教授は、東アジアの国家アイデンティティーの研究が専門の学者で、この著書の中で在日韓国・
朝鮮人は戦前の日本国家によって強制連行されて日本にやってきた被害者とその子孫であるという、現在日本だけでなく
国際的にも広く流布している「常識」を否定し、在日1世は自らの意思で、朝鮮半島から日本に渡ってきた人々であると
主張しています。
まず1955年に、日本人の朝鮮研究家・森田芳夫により「在日朝鮮人の処遇と推移」という本が出版されましたが、その著書
によると、朝鮮半島の人口が日本の統治により急増した結果、農村地帯に大量の余剰人口が発生し、それと同時に日本で
は産業発展によって労働力不足が起こった為、多くの朝鮮人が出稼ぎ労働者として来日する事になったと説明されている。
つまり在日朝鮮人たちは、自らの意思で日本にやってきたと言っているのです。当時は朝鮮半島も台湾も同じ大日本帝国の
領土で、朝鮮半島に住む人間が日本の本州や九州に移住するのは、国内を移動するのと大して変わりなかったと鄭教授も
指摘しています。
対して、朝鮮大学校教員であった朴慶植が1965年に「朝鮮人強制連行の記録」を書いて、初めて強制連行なるものを
取り上げた直接の動機は、この森田の「在日出稼ぎ説」に反論して「いや在日1世は無理やり日本に連れて来られたのだ」
と主張する事にあったのだそうです。朴慶植は北朝鮮労働党の日本における下部組織である朝鮮総連のメンバーでもあった
人物で、この本を植民地下の朝鮮人は日本帝国主義に搾取された被害者であるという、戦後北朝鮮が採用していたマルクス
主義的なイデオロギーに沿って書いています。その目的は北朝鮮の対日工作の一環として、在日1世たちは日本に強制連行
されてやってきたというプロパガンダを流布することで、在日の被害者性を強調し日本人に集団的な罪悪感を植え付ける事
にあったと鄭教授は指摘しています。鄭教授によるとこの朴慶植の「朝鮮人強制連行の記録」には初歩的な誤りや意図的な
ごまかしが多数みられ、在日1世達が強制連行されたという自説を主張する為に、恣意的にデータが選択改ざんされている
そうです。