10/03/25 16:11:58
洛東江、錦江、栄山江
水質汚染総量制の実施にもかかわらず、この3年間で水質悪化
漢江の水質が十数年ぶりに最悪の状況となったのに続き、「水質汚染総量管理制」を実施中の
洛東江、錦江、栄山江など3大河川でも水質汚染が深刻化している。
3大河川は漢江と異なり、「3大河川水系法」に従って、2005年から河川周辺の地方自治体に
汚染物質排出量を義務的に規制する強力な水質改善政策が進められてきたが、測定地点の半分で、
制度施行前よりもむしろ水質が悪化している。
環境部が24日に発表した『水質汚染総量測定網資料』によると、3大河川にある水質測定地点
92カ所のうち、46カ所(50%)の2007年から09年まで3年間の平均水質が、水質汚染総量管理制の
施行前(03年から05年)よりもさらに悪化している。関連法規では、水質評価を「
3年間の平均水質」で判断するようになっている。
水質の悪化が特に著しい洛東江の場合、41カ所のうち30カ所(73%)の生物化学的酸素要求量
(BOD)が、最高1.9ppm、平均0.4ppm上昇した。錦江は36.7%、栄山江、蟾津江はそれぞれ
23.8%の地点で悪化した。
今年末には第1段階の総量管理制が終了するが、各地点別の「目標汚染負荷量」を既に超過した
地点も、92カ所中34カ所(37%)に上っている。国家の水質管理政策が事実上、失敗したという
ことだ。
このような結果になったのは、昨年の降水量不足などの原因もあるが、一部の自治体の過度の
開発事業や環境部のずさんな管理監督が主な原因として挙げられる。最近開催された環境部の
ワークショップでも、「(この制度を)下水道整備計画と連携して推進せず、目標汚染負荷量を
超過した原因の分析など、後に続く対策が遅れた」という批判が出た。
調査対象となった全国の104の自治体のうち、21カ所(20%)は、汚染物質の排出量が08年の
時点で割当量を既に超過し、今年中に排出量を大幅に削減しなければ、来年には強力な制裁が
科される。3大河川水系法では「割当量を超えた場合、都市・産業団地などの開発事業の承認・
許可禁止」「政府財政支援の中断」などの措置を取るよう規定されている。
朴恩鎬(パク・ウンホ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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