10/03/22 21:23:21
韓国のSBS報道番組「ニュース追跡」は17日、特集「44万ウォン世代の涙」で
10代アルバイターたちがおかれている劣悪な雇用実態について報じた。
法律で定められている最低賃金を大幅に下回る雇用条件など、
韓国で深刻化する雇用に関する問題が改めて浮き彫りとなった。韓国メディア各社が報じた。
現在、韓国で定められている最低賃金は1時間あたり4110ウォン(約327円)で、
1日8時間27日勤務した場合、1カ月で88万7760ウォン(約7万600円)受け取れる計算になる。
これを「88万ウォン世代」と呼び、厳しい雇用状況の中で
安い賃金で働く若者を指す言葉として韓国では使われている。
しかし、最近になって「88万ウォン世代」よりもさらに劣悪な条件で働く
「44万ウォン世代」という言葉が登場している。「44万ウォン世代」とは、
1カ月どんなに頑張って働いても
50万ウォン(約4万円)以上稼ぐことができない10代アルバイターのことを指す。
最低賃金以下の条件でアルバイトを雇用するのは、コンビニやピザの配達など
さまざまな職種に広がっている。「遅刻5000ウォン、無断欠勤20万ウォン」と一方的な契約を結び、
10代アルバイターたちの労働力を悪用するところも見つかっている。
しかし、10代アルバイターたちは大学の学費などを稼ぐために、
最低賃金以下の条件でも契約せざるをえず、現実はほぼ「奴隷契約」状態だという。
問題が改善されないことについて、韓国の「世界日報」は罰則が寛大であるためだと指摘している。
2009年労働部(日本の厚生労働省に相当)による年少者雇用事業所指導点検で、
摘発された事業所は674件。しかし、このうち罰則が下されたのは2件に過ぎなかったという。
賃金不払いや最低賃金を下回るといった雇用問題だけでなく、
暴力やセクハラなど人権に関わる問題も発生しており、
10代の若者を保護するための法的整備が急がれている。
【記事】
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