10/03/17 00:44:20
(>>1の続き)
東京都港区のデモが終わった夕方、参加者は、日の丸や段ボール製の看板をカバンにしまい、
地下鉄に乗って家路についた。前橋市の男性行政書士(54)は家族に活動を「差別的」と非難されて
いるという。名刺をくれた後、「話を聞いてくれてありがとう」と頭を下げて、立ち去った。
罵声を浴びた民団では、在日本大韓民国青年会の会合が開かれていた。在日3世の金宗沫前会長
(33)は「こっそりとした差別はあっても、憎しみを直接ぶつける市民デモなんて以前はなかった」と
戸惑う。「興奮したサッカーのサポーターが騒いでいる感じ。近所に暮らす、普通の人だと思うと怖い」
民族主義的な主張や外国人の排斥を、公然と唱える新たな保守団体が現れ、勢いを増す。
どんな人々なのか。(西本秀)
【同志社大の板垣竜太准教授(朝鮮近現代史)の話】
在特会の主張は『マンガ嫌韓流』や類書がベースだ。誇張や事実のつまみ食いで、朝鮮半島や
在日の人々を批判し、植民地支配を正当化する主張は、今やネットに蔓延する。「韓国併合」から
100年たっても、日本社会の下地で朝鮮人蔑視が続く。
さらに拉致問題で北朝鮮批判があふれ、関係ない在日への攻撃を黙認する雰囲気が広がる。
フランスでは移民排斥を唱える極右に、市民団体が「私の友人に手を出すな」と呼びかけて対抗
した。在特会だけが問題ではない。日本が、多様性に開かれた社会になれるか問われている。
以上。