10/03/11 18:15:05
「顔はやけどで真っ赤になっていました。救急車に乗っているときは1秒が1日にように長く感じられましたが、ほかの車が道を譲ってくれないのが悔しくてなりませんでした」
昨年6月、京畿道城南市内の路上で、会社の元同僚から硫酸を浴びせられ大やけどを負ったパク・ジョンアさん (28) は、今も当時のことが忘れられない。顔と肩に重いやけどを負ったパクさんは、これまでに5回の手術を受け、何とか命の危険を免れた。
パクさんは当時、搬送される救急車の中で非常に苦しんでいたが、救急隊員が一般車両に対し「道を開けて下さい」と何度呼びかけても、ほかの車は道を譲ろうとしなかった。
そのため一緒に乗っていた両親が、外の車に道を開けるよう訴えるため、救急車を降りようとしたほどだった。
「あのときは涙も出ず、ただ生き延びることしか考えていませんでした。ドライバーの皆さんも、自分の家族が乗っていると思えば、当然道を譲ったはずです」
9日に行われた本紙との電話インタビューで、当時の状況について語ったパクさんの声は、今も悔しさにあふれていた。
韓国のドライバーは、救急車が接近してきてもなぜ積極的に道を譲らないのだろうか。本紙はインカムPR財団と共同で、インターネット世論調査会社のマクロミル・コリアに依頼し、全国の男女1000人を対象に「救急車に関する認識について」のアンケート調査を行った。
その結果、救急車に道を譲らない理由 (複数回答) は、
▲道を譲れるスペースがない (75.4%)
▲本当に危険な状況なのか信じられない (35.9%)
▲ほかの車が譲らない (24.4%)
▲道を譲る方法が分からない (12.5%) の順となった。
◎先進国では渋滞でも救急車に道を譲る
米国、ドイツ、オーストリアなどの先進国では、救急車が出動すれば一般の車は自分から道を譲る。その光景は、まさに魔法のようだ。
駐韓ドイツ大使館のスペックハルト氏は「ドイツ人はいつかは自分もあのような立場になると考え、救急車を見れば当然道を譲る。罰金が賦課されるためではない」と述べた。ドイツでは通勤時間のラッシュ時でも、ドライバーは何とかして車を動かし、救急車に道を譲ろうとする。
今回のアンケート調査で「道を譲れるスペースがない」という回答が多数を占めたことから、市民が道を譲る要領をよく知らないことも、原因として浮上した。
「救急車に道を譲る義務と方法について教育を受けたり、そのような情報に接したことがあるか」という質問に対しては、74.6%が「まったくない」と答えた。
一方スペックハルト氏は「ドイツでは運転免許を取得する際、救急車に道を譲る方法から学ぶ。学校でも車だけでなく、自転車も救急車に道を譲らねばならないと習う」と説明した。
◎本当に危険な状況なのか信じられない
救急車に「譲歩の美徳」を発揮できないもう一つの理由が「不信感」だ。救急車を目にしても「本当に緊急事態なのだろうか」と疑うケースが多いという。
回答者の35.9%は「本当に危険な状況なのか信じられない」と回答し、24.7%は救急車がサイレンを鳴らしていても「救急患者を運んでいるとは思えない」と回答した。また半分以上の57.6%が「レッカー車や警備会社などのサイレンとの区別がつかない」と回答した。
2008年の中央消防学校受賞論文「緊急車による交通事故防止に向けた効率的対策」によると、
「レッカー車や私設医療機関の緊急車両は通常でもサイレンを鳴らすため、サイレンを鳴らしても市民の協力が得られなくなった。そのため、救急車に道を譲ることについて、市民は不信感を持っている」とのことだ。
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■ソース
「なぜ救急車に道を譲らないのか」=世論調査 (上/中/下)
URLリンク(www.chosunonline.com)
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