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無償化除外言えないかも 首相、朝鮮学校生徒と面会へ
2010年3月6日14時34分
鳩山政権が新年度からの実施をめざす高校無償化で、鳩山由紀夫首相が示唆した朝鮮学校除外の方針が揺れ始めている。
首相が朝鮮学校の生徒と面会する意向を示したため、文部科学省内には方針転換があり得るとの見方が出始めた。
与党内では除外に反対する動きも出ている。
川端達夫文部科学相は5日の衆院文部科学委員会で、「(朝鮮学校を)排除するという立場で検討しているのではない」
と答弁した。無償化から除外するかどうかと詰められても明言を避けた。
その背景には、首相発言の揺れがある。
先月25日、首相は記者団に除外を示唆。文科省はその方向で最終調整に入った。首相は翌日も同趣旨で発言。
「方向性を変えればブレたと批判される。方向性は変わらないのではないか」(幹部)との見方が広がっていた。
しかし、首相の2日の衆院予算委員会での発言が、省内に波紋を広げた。
「子どもたちにお会いすることは、私としても大いに結構だと思っている」。
除外に反対する社民党の阿部知子氏の質問に、朝鮮学校の生徒と会うことを明言したのだ。
首相は5日も「阿部議員から言われているので、検討している」と語った。
首相の「面会」発言後、幹部の一人は
「面会後に風向きが変わる可能性がある。生徒と会えば『除外します。あきらめて下さい』とは言えないのではないか」
と語った。
面会は実現するのか―。与党が来週にも法案の委員会採決を目指すなか、省内はじっと行方を見守る。
首相発言の揺れをめぐり、与党内にも動きが出てきた。
社民、国民新両党は5日の定期協議で、朝鮮学校を対象に含めることに賛成で一致。国民新党の自見庄三郎幹事長は
「在日外国人の地方参政権には反対だが、(無償化は)子どもの話だから社民党に歩み寄った」と語った。
民主党内ではこの問題で最近、議員懇談会があったが「意見がまっぷたつに割れた」(中堅)。
川端氏の「国会の審議もふまえ判断する」とのあいまい答弁を黙認し、法案の年度内成立を優先する。
一方、野党は割れている。
5日の審議では、公明、共産両党は子どもの人権を尊重する立場から賛成を表明。
自民党は「反日教育や国交の有無がポイントだ」と反対の姿勢を示した。
みんなの党は「政府の基準が不明確で議論は困難」(幹部)としている。
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★1の立った日時: 2010/03/06(土) 14:53:04