10/03/05 16:07:50 BE:1400641867-S★(768085)
北朝鮮の故金日成主席と金正日総書記父子のために欧州で約20年間、物資調達に
携わった北朝鮮軍元大佐の金正律(キム・ジョンリュル)氏(75)が4日、ウィーンで
記者会見し、「死ぬ前に独裁体制の横暴を告発したかった」と語った。同氏は、
16年ぶりに公の場に姿を現し、母国の特権階級と庶民の格差を目の当たりにし、
逃亡を決意したと強調した。
金氏は1935年、北朝鮮の平安北道に生まれ、20歳の時から7年間、旧東ドイツの
大学に留学。30代で朝鮮労働党に入党し、オーストリアなどで活動した。
金日成主席の死去直後の94年10月、同僚らと接触を断ち、潜伏生活に入った。
ジャーナリストが金氏の人生を描いた本を同国でこのほど出版したのを機に、報道陣に
心境を語った。
「最高級のドイツ車や豪華な食材、室内の装飾品などを調達し、北朝鮮に送った」
と金氏。取引先はオーストリアや東欧などの企業で、身の回りの品のほかにも武器や
消防車、ガスマスク、日本製の光学機器などあらゆる物を購入した。80年には
金正日総書記と平壌の地下施設で面会したという。
金氏はオーストリア国内の狭いアパートで、在任時に蓄えた資金を元手にひっそりと
生きてきた。妻と2人の子供は母国に残ったままだ。
しかし、故国の市民の生活状況は変わらず、金氏は「北朝鮮の独裁体制を世界に
訴えたい。家族が政治犯収容所に送られるのは覚悟の上だ」と述べた。近くオーストリアで
政治難民認定を申請するという。
ソース:スポニチ(共同)[ 2010年03月05日 11:30 ]
URLリンク(www.sponichi.co.jp)