10/03/03 16:24:22
リナックスをベースに去年完成、使用環境はまるでWindows
「赤星の電源をつけ、私の国でWEBを見て、クルラクセでウィルスをとらえて…」
北朝鮮が自主開発したと知られるLinuxベースのコンピュータOS'赤星'が詳細に公開されて注目されている。
北朝鮮は2006年頃、金日成総合大学、キムチェク工業総合大学などのIT専門家たちを総動員して「私たちの
オペレーティングシステム」赤星の開発に着手したと判ったが、このプログラムがどのように構成されて、
どのように作動するかは今までベールに包まれていた。
ロシア衛星放送'RT(RussiaToday)-TV'は3日、インターネット版で金日成総合大学に通うロシア人留学生ミハ
イル(Mikhail)の個人ブログを引用して'赤星'の面々を紹介した。
この留学生のブログによれば、昨年開発が完了した'赤星'は公開プログラムのLinuxを基盤として、技術的に
マイクロソフトのウィンドウズとは全く違うが、外見と使用環境はウィンドウと非常に似ていることが特徴だ。
特に'赤星'のデスクトップ基本画面はウィンドウとほとんど差がない。ウィンドウの'開始'ボタンがある
画面左側の下に赤い格別ロゴがあって'ゴミ箱'が'回収筒'、'マイコンピュータ'が'私のコンピュータ'と
されている程度の違いだ。
ウィンドウの探索器に該当する'ファイル閲覧期'を開けてみれば上段に'ファイル'、'編集'、'表示'、'しおり'、
'ヘルプ'順で選択項目が羅列されるのにこれもまたウィンドウとほとんど同じだ。
ワードプロセッサーとウェブブラウザなど各種アプリケーションらは別売のCDに入っている。
この留学生は各々5ドル、10ドルに該当する北朝鮮の貨幣を出して'赤星'とアプリケーションCDを買ったと
RT-TVは伝えた。
アプリケーションの中でまず眼に触れるのはウェブブラウザの「我が国(ネナラ)」だ。インターネットと
別に運営される北朝鮮の閉鎖的ネットワーク特性を反映するように基本検索エンジンで'我が国(ネナラ)BBS'
というものが設置されている。
マイクロソフトのオフィスに該当するアプリケーションは'統合事務処理プログラム私たち(ウーリ)'だ。
オフィスの中にワードプロセッサーのMSワード、プレゼンテーションプログラムのパワーポイントなどが
あるように、北朝鮮の'私たち'の中にも'文書処理体系曙光'、'宣伝物'などのプログラムが付いている。
これらまたマイクロソフトプログラムの使用環境を書き写したという気がするほど、一部だけ違うだけワード、
パワーポイントと構成、使用方式、配色まで似ている。
この他にも北朝鮮では'非ルーズワクチン'というワクチンプログラム'クルラクセ2.0'等もアプリケーション
パッケージに含まれている。
'赤星'にはまた、ウィンドウズ用プログラムを使うことができるエミュレータも内蔵されている。
ミハイルはブログに"ゲームのワークレフト3を設置してエミュレータで実行してみると円滑に作動したし、
電子辞典と電子図書館CDもまともに認識した"と使用感想を書いた。
RT-TVは「世界で最も閉鎖された国のIT生活をのぞくことができる」として「プログラムの名前の'赤い'とい
う言葉を抜けば宣伝内容がほとんど入っていないという点も非常に興味深い」と指摘した。
チャ・テウン記者(ソウル=聯合ニュース)
ハンギョレ新聞(韓国語) 2010/03/03
URLリンク(www.hani.co.kr)