10/02/25 11:40:46
2010年2月22日、中国衛生部は09年に最も死亡率が高かった伝染病はエイズだったと発表した。英BBC放送の
中国語版ウェブサイトが伝えた。
衛生部によると、昨年1年間のエイズによる死亡者数は1万2000人。だが、この数字は伝染病の感染状況を調べる
ために設立された正規のルートを通じて報告されたものに過ぎず、実際は2万6000人に上ると推測されている。
また、昨年の新規HIV感染者数は4万8000人に上り、これで昨年末までのHIV感染者の累計は32万6000人、エイズ
発症者は10万7000人、エイズによる死亡者は5万4000人となったが、実際にはHIV感染者は74万人、エイズ発症者は
10万5000人に上ると見られている。
中国の新規HIV感染者数は05年以降、減少傾向にあると報告されているが、エイズ発症者は反対に増えている。
衛生部が発表した統計によると、09年のエイズ発症者は前年比31.37%増、エイズによる死亡者も前年より増加
している。中国疾病コントロールセンターの呉尊友(ウー・ズンヨウ)主任は昨年12月の世界エイズデーに受けた
インタビューで、08年のエイズによる死亡者は9000人だったが、09年は10月末時点ですでに9000人を突破したと
語った。
また、中国当局はHIV感染の最大の原因は「性交渉によるもの」としているが、HIV感染者やエイズ発症者の人権
保護を訴える活動をしている元医師、高耀潔(ガオ・ヤオジエ)氏は、「売血で糊口をしのぐしかない貧困層が中国
の多くの省に存在する」として、この見解に疑問を呈している。中国では90年代末ごろから、売血によるHIV感染が
多く聞かれるようになった。河南省では人口の6割以上がHIVに感染した村もある。高氏らは、こうした人たちに政府
が何らかの支援をすべきだと訴えている。
(翻訳・編集/NN)
レコードチャイナ 2010/02/25
URLリンク(www.recordchina.co.jp)
写真は安徽省の「エイズ村」。貧困のため売血をした村民の多くがHIVに感染した。
URLリンク(img.recordchina.co.jp)
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