10/03/08 09:49:12 +y5CLpvQ
私は、アメリカの大学院で指導教授たちに言われた、次の言葉を、忘れることができません。
「日本の植民地は、その後、全て経済発展した。結論の出ている問題を、今更、何故に
研究するのか」米国の名門ラトガース大学のダン・ローデン教授は、私が博士論文の主題に
ついて日本が朝鮮半島を植民地支配した時代の、教育と女性問題について研究したい計画
を説明すると、このように反問しました。
「文明のシステムを、日本の植民地主義は朝鮮半島に導入したのではないか。スペイン
やアメリカ、イギリスは日本のように、本国と同じような教育システムを植民地に導入しな
かった。当時の朝鮮半島の人々は、文明のシステムを独自の力で導入するのに失敗した。
日本の植民地主義を経ずに、あれほど早く文明の世界システムに入れただろうか」
私は、この発言に怒りが込み上げ、懸命に反論しようとしたが、頭の中が真っ白になり、
感情だけが高ぶったのを覚えています。そんな論文を書いたら、韓国に戻れなくなると、
不安が一瞬、心をよぎりました。論文の相談をした別の経済学専攻の教授は、
「植民地化された国家の中で韓国と台湾ほどに発展した国家は、他に無い。アメリカや
イギリスの植民地で、台湾や韓国ほど発展した国があるか?」とまで言うのでした。
私の不満そうな表情を見たローデン教授は、次のようにも問いかけました。
「日本の植民地支配を非難する韓国人の留学生の一人が、自分の父親が東京帝国大学
出身であると自慢げに話した。これは、暗黙のうちに日本が導入した文明のシステムを、
評価していることになる。本来なら、東京帝大を卒業した父親を、非難すべきではないか」
このように言われてみると、確かに東京大学はもとより京都大学、早稲田大学、慶応大学
を卒業したことを誇りにする韓国人は、多いのです。当然韓国の側に立ってくれると思った
第三者のアメリカ人学者の発言は、ショックでした。
クリスティン・リー女史
アメリカ・ポートランド州立大学教授。
1960年生まれ。梨花女子大卒業。
米国に留学、ラトガ-ス大学で博士号取得。
教育学を専攻後、教育哲学に転向した。
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