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国際通貨基金(IMF)調査局長だったケネス・ロゴフ氏は、
今後10年以内に中国の債務を原動力としたバブルが崩壊した後、
同国の経済成長率が最低2%に落ち込んで域内でリセッション(景気後退)を引き起こす
だろうとの予想を明らかにした。
ロゴフ氏は23日に東京でインタビューに応じ、
「10年以内に中国の景気循環は必ず壁に突き当たるだろう」と述べた上で、
「その時、われわれは中国の重要性を思い知ることになるだろう。
周辺の日本や韓国など近隣の至るところでリセッションを引き起こす」ほか、
中南米の一次産品輸出国にとっても「恐ろしい」事態となると分析した。
2008年の米大手銀破たんを予測したロゴフ氏は、「最近の金融危機への中国の対応が、
同国経済に債務を原動力にしたバブルが発生するリスクを高めたのは明らかだ」と説明した。
ロゴフ氏は、何が中国のバブル崩壊要因となるか確言できないとしながらも、
危機の「最も一般的な原因」は土地であるとして、そうなる「公算が最も大きい」と指摘した。
同氏は、上海と北京の不動産価格が「実勢からかけ離れている」と述べた。
同氏によれば、バブルが崩壊した場合、成長率は2-3%まで落ち込み、
この「極めてつらい」時期は約1年半続くと予想。
ただこの景気減速がバブル崩壊後の日本のような「失われた10年間」につながることはないと付け加えた。
ソース ブルームバーグ 2010/02/24 14:09
URLリンク(www.bloomberg.co.jp)