10/02/22 20:50:28
来月2日運行新型高速鉄道、障害者用施設は後退
車内-車間通路は狭くて移動不便、脱着式搭乗傾斜路では改善出来ず
関連専門家助言受けずに製作
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新型高速鉄道KTX-Ⅱ
来月2日運行を開始する新型高速鉄道KTX-Ⅱが、一般乗客の便宜のための施設は大きく改善したものの、身体
障害者が利用するにはさらに不便に設計されているとの指摘が出ている。また障害者利用施設の案内表示は、
規定を破って任意に製作したし、障害者用施設に対して専門家または障害者団体に相談するようにとした国土
海洋部の勧告も履行していない事が確認された。
韓国身体障害者協会傘下の障害者便宜施設中央支援センターは今月11日、韓国鉄道公社(コレイル)が用意した
KTX-Ⅱ試乗行事に参加して障害者施設を調査した結果、車両内部の障害者施設で多くの問題点が発見されたと
21日明らかにした。コレイルは快適な乗車環境のために、一般席の前座席との間隔を93cmから98cmに5cm増や
した。しかし客車内移動通路幅は46cmで、既存KTXより7cmほど減らして障害者が移動するのに不都合にした。
特に客車間の通路幅は70cmに過ぎず、車椅子移動が不可能だと分析された。この報告書を作成したホン・
ヒョングン便宜増進チーム長は「乗客便宜施設を全部改善したが、障害者には配慮が不足していて惜しい」
と話した。
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配慮不足した通路
国内技術で製作し、翌月2日運行を始める新型高速鉄道「KTX-Ⅱ」は一般座席を広げ、逆方向座席をなくすな
ど乗客便宜施設を大きく改善した。だが障害者関連施設は標準を守らなかったり、既存施設より退歩するなど
問題を表わした。KTX-Ⅱの客室内部の姿。
写真提供コレイル
センターは車椅子利用者がKTX-Ⅱ客車に昇る時使う、搭乗用傾斜路が脱着式で製作され、列車階段に傾斜路
を内蔵したむくげ号一部車両よりも、むしろ安全性が落ちると指摘した。またKTX-Ⅱの障害者の絵案内表示
(ピクトグラム)が国内標準(KS公共案内の絵表示)や国際標準(ISA)に従わないで任意に描いた「でたらめ」で
あるとした。例えば車椅子に乗った人の姿のこの絵で、車椅子の足受け台形と方向、人の腕の動作が皆標準
と違うように表示されている。現行産業標準化法は「公共機関が物資調達や施設工事をする時、標準を遵守
しなければならない」と明示している。イ・ポンナク技術標準院文化サービス標準課長は「障害者はもちろん
外国人が混乱を起こさないようにする為、公共施設の絵表示は特別な理由がない限り形を変えてはいけない」
と話した。
障害者用施設に対する国土部の勧告を履行しないのも問題と指摘された。国土部は昨年末出した「交通弱者
移動便の実態調査報告書」等で交通施設をデザインする時、障害者団体や関連専門家の意見を聞くように
勧告している。パク・ヒョンチョル国土部交通安全福祉課長は「KTX-Ⅱなどの新規車両も、専門家の意見を
聴取しなければならないケースに該当する」と話した。しかしコレイルは1編成(8両)当たり330億ウォン相当な
KTX-Ⅱ車両内部デザインを決める際、障害者施設専門家や団体にまともに相談しなかった。
コレイル側は「一般乗客の便宜のために逆方向座席をなくし、椅子を回転式に変えて移動通路が狭くなったが、
障害者のための配慮は充分でなかった」として「表示が誤った部分は直ちに是正するだろうが、通路幅などは
法を犯した訳ではないので直ちに調整することは難しい」と解明した。
■料金、当面はKTX水準を適用
一方翌月2日から京釜線、ソウル~釜山区間と湖南線、龍山~光州・木浦区間に一日4回運行するKTX-Ⅱの
料金は、当分既存KTXのような水準を維持することに国土部とコレイルが最近合意した。
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標準守らなかった表示KTX-Ⅱ内部の障害者施設表示(左側)。韓国身体障害者協会は国内標準(中)や国際標準
(右側)に合わず国籍不明だと指摘した。
写真提供韓国身体障害者協会
東亜日報(韓国語) 2010/02/22
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