10/02/20 20:52:05
>>1の続き
■貨幣改革の失敗、市場は修羅場に
丹東のある対北事業家は、
「100対1のデノミネーション(通貨単位の切り下げ)を断行したが、物価が暴騰し、あらゆる物価が過去の水準に戻った。
市場が再び開かれるというものの、商人たちは“政策があまりに気まぐれなため、これから先のことが不安で、
持っているものも出すことができない”と話している」と語った。
そのため、闇市場に限り、旧貨幣基準で個人同士の取引が行われている。
物価も、地域によって大きな違いがある。
中国の物資が大量に入ってくる新義州の場合、コメ1キロの価格は300ウォン台(新貨幣基準)だが、咸鏡北道会寧や
茂山では430ウォン、遊仙では520ウォン、清津では600ウォンまで跳ね上がり、貨幣改革以前の水準に戻った。
人民幣のレートも、当初は100元(現在のレートで約1341円)で2500ウォンだったが、今では100元-6000ウォンまで落ちた。
これにより、デノミの効果は完全に消えてしまった。
対北事業家らは、「こうした状態が当分の間は続くだろう。これは、市場経済の味を知り、それによって食べてきた人々が、
再び統制経済に戻ることに反発しているため」と解釈した。
今回の貨幣改革で最も被害を受けた階層は、小規模商人と考えられる。消息通が伝えるところによると、中国と貿易を
行っている華僑や政府貿易機関の幹部らは、金やドル、人民幣などの形で財産を保有しているため、大きな被害を
受けることはなかった。しかし北朝鮮の通貨(旧貨幣)で持っていた商人たちは、集めた金が水の泡となったため、
一晩で生活が窮迫した。北朝鮮当局は、貨幣改革の失敗に伴う民心の混乱を防ぐため、職場別の民兵組織である労農赤衛隊を
20日間動員し、軍事訓練を実施しているなどと伝えられている。
■今春、脱北者急増か
最近、咸鏡南道地域を訪れたある対北事業家は、「食料品の価格が暴騰しているのに加え、入手が困難になっており、
高齢者の餓死が増えているという話を聞いた。外部からの食糧支援が行われなければ、深刻な状況になりかねない」と語った。
これに伴い、住民たちは「どうせ死ぬのなら、中国に逃げて死にたい」と脱北の意志を明らかにしており、
脱北者の数はさらに急増する、とこの事業家は語った。
脱北の動機と関連し、韓国から飛ばされる「風船ビラ」を見て脱北を決心したという人が多く、その影響力は
極めて大きいと伝えられている。
ある脱北者は、「金日成・金正日親子を批判する内容を見て、最初はショックを受けたが、火のないところに煙が立つのか、と思った。
北朝鮮では韓国のビラについて、“われわれの腰を断つ作業”と反発している」と語った。
人々の目をつぶらせておいたのに、ビラがその目を再び開かせることになったからだ。
また、ビラと共に配られる米ドルや学用品は、北朝鮮住民の間で人気が高いという。
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