10/02/15 20:03:52
- 「2300年前の万里の長城」など700キロメートルを確認―陜西 -
陜西省考古研究院と西北大学文博学院が共同で行った同省西部の長城調査が
14日までに終わった。今回の調査で、戦国期や隋が建設した長城700キロメートル
が確認されたという。チャイナネットなどが報じた。
今回は、延安・楡林・渭南の3市で、長城遺跡約1700キロメートルを調査した。うち、
200キロメートルが戦国時代の秦の昭襄王(在位:紀元前306-252年)時代に、500
キロメートルが隋代(581-618年)に築かれた部分と確認できたという。
隋代に築かれた部分は、ほとんどが秦の昭襄王期の長城を利用したものだった。
明代の長城は隋代の長城を利用したことが分かった。
調査チームは、屋外での活動をほぼ終え、収集した資料の整理を始めたという。
今回の調査は、陜西省内に残る長城の保存と利用に科学的根拠を与えるものと
期待されている。
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◆解説◆
中国では戦国時代ごろから北方に位置した趙などの諸国が、北方遊牧民の
居住地との境界に「長城」を築いた。秦の始皇帝は諸国を平定した後、支配地域内
の長城を取り壊させる一方、異民族との境界地域にある長城は、それまで個別に
存在していたものをつらねるなどで、防衛機能を強化した。
その後、歴代王朝は長城を修復・再構築した。現在に残る長城は大部分が明代
(1368-1644年)のものだ。
長城は一般的に、北方遊牧民族の侵入を防ぐために建設されたとされるが、
北方民族側からは「農業技術の向上などで居住地域を一方的に北に広げた漢族が、
『ここまでは、われわれのものになった』と土地を囲い込んで確保するためのもの」
との見方がある。(編集担当:如月隼人)
ソース : サーチナ 2010/02/15(月) 15:42
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