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【朝鮮日報】「朝鮮の豚」扱いされた同胞たち[02/12] - 暇つぶし2ch1:どす狼こい喫茶-ジュテーム-φ ★
10/02/12 10:56:43 BE:474579072-PLT(14445)
記事入力 : 2010/02/12 09:21:43
【コラム】「朝鮮の豚」扱いされた同胞たち

 小説家の鄭道相(チョン・ドサン)さんの短編集『野ばら』(2008年)にこんな話が出てくる。北朝鮮の咸興に住む
いとこ同士のチュンシムとミヒャンは、「中国に行けば金を稼げる」と持ちかけられ、人身売買グループにだまされて
豆満江(中朝国境の川)を渡る。
 その後の二人には地獄のような生活が待っている。

 黒竜江省に売られて行った二人は結婚を強要され、高齢の男と結婚したミヒャンは夫とその息子に相次いで性交渉を
求められ、結局は発狂してしまう。
 チュンシムはミヒャンを連れて逃げ、延辺でマッサージをして生計を立てる-というストーリーだ。
 鄭さんは、中国東北部の脱北者や韓国に定住した北朝鮮出身の女性を取材して小説を書いた。

 チュンシムとミヒャンのように、人身売買グループによって中国人や朝鮮族と強制的に結婚させられる女性が中国語で
「朝鮮猪(朝鮮の豚)」と呼ばれていることが最近、メディア報道で知られるようになった。
 しかし、こうした女性は公には存在しないことになっている。

 北朝鮮から密入国した女性は、中国の公安当局による取り締まり対象となるため、金で買った女を逃がすまいと、
集落挙げてかくまわれるからだ。
 鄭さんは「北朝鮮出身の女性は集落単位で7-8人買われ、殺生与奪の権を事実上握られた上で、殴打、性的暴行、
労働搾取などあらゆる人権侵害を受ける」と証言した。
 米300石と引き換えに中国の商人に売られて行った韓国古典文学『沈清伝』の少女、沈清(シム・チョン)と同じ悲劇が、
今も悲痛な現実として繰り返されていることになる。

 いわゆる「社会主義的リアリズム」に基づく創作を行う北朝鮮の作家たちは「木の葉に乗って太平洋を渡る」という
首領様と将軍様の神通力をたたえるファンタジーを書いている。
 せめて韓国の作家ぐらいは、北朝鮮住民が経験している惨劇を記録に残さなければならない。
 文学としてではなく、人間として無視できないことだからだ。

 韓国の作家らは、人間扱いされずに豚と呼ばれる彼女たちと会い、苦痛の証言を記録し始めた。
 黄晳暎(ファン・ソギョン)さんの長編小説『パリデギ』(07年)は、食べ物を求めて中国東北部をさまよい、
英国までたどり着く脱北者の少女の足取りを追った作品だ。
 パク・チャンスンさんの小説集『渤海風の庭園』(10年)に収録された短編『地質時代を泳ぐ魚』には、
市場を活性化すべきと主張して粛清された北朝鮮貿易省幹部の娘が登場する。
 娘は一家の没落を経験し北朝鮮を脱出。
 中国吉林省の延吉にある冷めん店で2年以上も下働きした末、韓国に定住する。
 李大煥(イ・デファン)さんの長編『大金とコンドーム』(08年)は、中国東北部経由で韓国にやって来た脱北者の女性が、
北朝鮮に置いてきた家族に生活費を送るために孤軍奮闘するさまを描いている。
 北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記は、人民に白い飯と肉入りスープを食べさせられないことを残念がったという。
 北朝鮮の同胞はそれを聞いてどう思っただろうか。1990年代に餓死した家族、親族のことを思い出しただろうか。
 国民を飢えさせてまで作った核爆弾を思い浮かべただろうか。
 金総書記の言葉は、爆発寸前の世論をなだめるために流した「偽りの涙」にすぎないという印象はぬぐえない。
 自国では暮らしていけず、国境の外をさまよい、「朝鮮の豚」呼ばわりされる流浪の民には同情の言葉もない。
 南北首脳会談が行われるならば、李明博(イ・ミョンバク)大統領には、「朝鮮の豚」のつらいストーリーがつづられた
韓国の作家の小説を金総書記に手渡してもらいたい。

金泰勲(キム・テフン)文化部次長待遇

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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