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【2月11日 AFP】中国共産党の独裁体制廃止など政治改革を呼び掛けた政治文書「08憲章」を起草したとして、
国家政権転覆扇動罪に問われた中国の反体制作家、劉暁波氏(54)の控訴審で11日、
北京市高級人民法院(高裁)は1審判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。
中国の刑事裁判は2審制で、懲役11年、政治権利はく奪2年の判決が確定した。
米政府、欧州連合(EU)は即日、判決を強く非難し、劉氏の即時釈放を求めた。
特に米政府は「政治的見解を表現する個人に対する迫害」と表現し、
国際的な人権基準に著しくそぐわない、と激しく批判した。
1989年の天安門での民主化デモの際にも投獄された経験がある作家の劉氏は、
インターネット上でも反体制的な執筆活動を展開、「08憲章」を共同執筆したとして08年12月に拘束された。
今年1月に下された1審判決には国際社会はもとより、中国国内からも批判が起こり、
1月には異例にも中国共産党の元幹部らが連名で、
劉氏に対する有罪判決は自分たちが戦いの指針としてきた理念に反するとして、
裁判の見直しを求める公開書簡を政府宛てに発表した。
中国の「国家政権転覆扇動罪」は、中国共産党に異議を唱える人物に対して適用されることが多い。
一方11日、判決確定後に劉氏との面会を許された妻の劉霞さんは、
裁判所前でAFPの取材に応じ「覚悟はできていた」と述べ、判決に驚きはないと語った。
面会では裁判については2人とも触れず、春節(旧正月)にどのように過ごすかといった話をしたという。
ソース AFPBB News 2010年02月11日 17:27
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