10/02/08 10:37:03
細菌戦の研究で人体実験を行ったとされる旧日本軍731部隊の遺跡地を国連教育科学文化機関（ユネスコ）の
世界文化遺産に登録する動きが進んでいる。
中国・瀋陽市の韓国総領事館によると、黒竜江省とハルビン市は中央政府に対し、731部隊駐屯地の保護計画
を提出する方針だという。ハルビン市歴史委員会が先月、「731部隊が世界文化遺産に登録されるよう積極的
に対応してほしい」と求めたことがきっかけだ。中国側は「広島の原爆ドーム（1996年指定）のように、731
部隊も『人類に影響を与えた歴史的特殊事件』であり、世界文化遺産となる資格がある」と主張している。
ユネスコが定める世界文化遺産の登録基準は6項目。その第6項には「顕著で普遍的な意義を有する出来事、
現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と直接にまたは明白に関連するもの」との規定があり、
原爆ドームの登録根拠となった。しかし、ユネスコはこの条項がほかの基準と組み合わせる形で適用される
のが望ましいとしている。
731部隊はハルビン市の南郊外にあり、1932年から45年まで生体解剖、冷凍実験などあらゆる人体実験を行い、
黒竜江省などで細菌戦を行ったとされる。これまでに1467人の犠牲者が確認され、追加的な被害者数は30万人
以上と推定されている。
日本政府は731部隊の存在は認めているが、残虐行為に対する言及は避けている。
キム・オジン記者
朝鮮日報 2010/02/08
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