10/02/07 14:02:17
等級を掲示する義務はなく、大きな影響はない見込み
来年から法制化が実現すれば、飲食店の衛生状態が大きく改善する可能性も
飲食店の衛生状態に関する正確な情報を提供し、市民がこれを一目で確認できるようにするため、ソウル市
は今年から「衛生等級評価制度」のテスト運用を行うことにした。100点満点で90点以上ならA(優秀)等級、
80点以上はB(普通)等級、70点以上はC(不十分)等級となる。70点未満は評価外とされ、等級付けされない
(本紙1月14日付既報)。
A、B、Cと等級外。大学の単位や映画の等級に関する話ではない。今年からソウル市で導入される飲食店の衛
生等級評価制度のことだ。飲食店にとっては閻魔大王のような制度になるとみられるが、Cやそれ以下にランク
付けされた飲食店に、果たして客は来るのだろうか。次の機会に高評価を受ければ良いのだが、評価が1年に
2回行われるとしても、一度Cやそれ以下の評価を受けると、最低でも6カ月は客足が遠のき、店にはハエが飛び
回る可能性が高くなる。だからと言って、評価の間隔を短縮して分期ごと、あるいは毎月評価するのは巨額の
費用がかかる。
今年11月に、G20(主要20カ国・地域)首脳会議が開催されるソウル市江南区三成洞の周辺にある飲食店300店
以上を対象に、同市が衛生状態のテスト評価を行ったが、これに要した経費は1億ウォン(約770万円)以上
に達した。市民はどこの飲食店が清潔(で安全)かを知ることができるようになったが、その費用は当然税金
でまかなわれた。
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▲今後、衛生状態によって飲食店が等級付けされることになり、業者間で激しい「クリーン競争」が展開
される見通しだ。写真は、首都圏郊外にある公共施設内の食堂の厨房。/写真=朝鮮日報DB
ソウル市は年末までに鍾路区、竜山区、中区など観光特区の飲食店も評価の対象に含め、計450店にまで範囲
を広げることにしている。ところが、このように敏感な問題であるにもかかわらず、多くの飲食店は特別な
反応を示していない。その理由は何か。
意外にも、この制度について知らない店が非常に多い。飲食店経営者41万人の会員からなる韓国飲食業中央会
の関係者も、「ソウル市から飲食店の衛生等級評価制度について聞いたことがない」とコメントした。
業者がこの制度に特別な反応を示さない理由が、もう一つある。テスト運用期間中には、衛生等級の掲示が
義務付けられていないのだ。「等級付けの結果については、客が簡単に知ることができるよう、公開を勧告
する」という程度だ。
>>2に続きます
朝鮮日報 2010/02/07
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