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アジアでの人権擁護を目的に設立され、社民党の土井たか子元党首（８１）が代表理事を務める
民間の「アジア人権基金」が１月末で活動を終えた。貧困と差別に苦しむアジアの子どもや女性らの
生活改善に取り組む人らを２０年近く支えてきたが、同様の支援を担う市民団体が増えたことなどから、
活動に終止符を打つことになった。
同基金は１９９０年１２月、土井氏らの呼び掛けで設立。
人権の状況改善に貢献する非政府組織（ＮＧＯ）や個人を対象に
「アジア人権賞」や「女性人権特別賞」を贈ってきた。
ミャンマーの民主化運動に取り組む「アウン・サン・スー・チーさんとともに歩むひとびと」や、
児童虐待、売春問題に取り組むタイのＮＧＯなどが受賞している。
東京・赤坂の事務所は２月初めに閉鎖。活動終了に当たり、
４月に東京都内で人権をテーマにシンポジウムを開くほか、
アジアの人権の改善状況などを地図で示した「人権マップ」を作る。
同基金の理事は「市民グループが次々生まれ、役割を終えた。
今後は支援する側に回りたい」と話している。（小西博美）
ソース 神戸新聞 (2010/02/06 09:15)
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