【サーチナ】中国調達:悲鳴をあげる中国内の対日輸出サプライヤー、誰も知らない中国調達の現実[01/27]at NEWS4PLUS
【サーチナ】中国調達:悲鳴をあげる中国内の対日輸出サプライヤー、誰も知らない中国調達の現実[01/27] - 暇つぶし2ch1:はらぺこφ ★
10/01/27 09:08:32
リーマンショック以降、日本全体は不景気の闇の中から抜け出せず、一方、中国はV字回復を成し遂げている。
もちろん作られた数字だという懐疑はあっても、日本より早く、確実に浮上していることは間違いないだろう。
そのような経済環境の中で、専ら日本向けに特化した中国内の部品サプライヤーは、日本の顧客バイヤーか
らの厳しい要求と、中国内の売り手市場の雇用環境の中で悲鳴をあげている。

需要より供給の上回る不景気な国から、供給より需要の上回る好景気な国への輸出が、本来の状態だろう。
大雑把に言うと、そのようなバランスの上にグローバル調達というものが成り立つ訳である。ここで言う
需要や供給の対象は、ものに限らず労働力など広く考えてのことである。ところが、現在の中国調達は好景気
の中国から不景気の日本への物流であるから、当然に不自然さが歪みとなってきしみ音が出てくる訳だ。

実際、今の中国では労働力の確保に各サプライヤーは苦労している。一言で言えば、労働力の売り手市場で、
いわゆる民工たちが我がままになっているのだ。最近、上海のサプライヤーの総経理から聞いた話では、
春節を前にして結婚式だ、なんだかんだと言って1ヵ月も前から帰省するものまでいる。以前だったら、そんな
輩は二度と雇用されなくなってしまったが、今は内陸部に仕事が増えていることもあり、我がままが通って
しまうという。

極端な例では、春節ギリギリまで残って欲しい労働者には、帰省の航空券を会社が負担すると言うのだ。
一方、日本のバイヤーからの要求は厳しくなる。販売が縮小し、バイヤー企業もシビアに仕掛り資産を管理
するので、発注は小ロット、短納期になってくる。だからと言って割増しの代金が支払われる訳ではない。
対日輸出を専門にしてきたサプライヤーにとって、今さら中国向けの販路を開拓するのは、容易なことでは
ない。そもそも日本からのコスト要求は厳しくとも、中国国内向けよりはまだ値取りが良いとか、債権回収
の確実性などを考えれば、安易に顧客を中国内に求める行動には走らない。実際、バイヤーの立場からすると、
一旦中国国内向けのラフな仕事に手を染めると、品質はたちどころに低下してしまうから、「苦しくても国内
向けの仕事には手を出すな!」とも言っている。

第三者的に見れば、日本のバイヤーにすがるしかないサプライヤーを、発注者の優越的な地位を濫用して
虐げていることになるのかもしれないが、バイヤー企業にとっても存亡が懸かった状態である。中国調達品
の価格が上昇しても、まだ安いといった事情もある。すでに日本国内のサプライチェーンが崩壊している
場合も少なくない。お互い切羽詰まった中で、つばぜり合いということなのであるが、こと春節前のこの
時期は、サプライヤーが悲鳴をあげている。

バイヤーとしては、春節になってしまえば、半月は確実に生産も出荷も止まってしまう、何が何でも春節前
の出荷を要請する上、半月分の注文を前倒しで入れる。サプライヤーの経営者としては、作ればカネになる
ので、土曜日はもちろん日曜日も出勤させて、割増賃金を払っても生産をあげようとするが、当の労働者
たちの気持ちはすでに故郷に飛んでいるので、生産がいまひとつなのである。そうなると勢い余って、前述
のように帰省のための航空券まで支給するといった事態になるのである。もちろん悲鳴をあげているのは
サプライヤーの経営者であるが、生産の進捗報告にバイヤーもヤキモキと気を揉んでいるのである。
(執筆者:岩城真 編集担当:水野陽子)


サーチナ 2010/01/26
URLリンク(news.searchina.ne.jp)


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