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▲1932年1月8日東京で日王ヒロヒトの行列に爆弾を投擲した李奉昌義士の逮捕当時の姿。
1931年7月1, 2日、中国吉林省長春市から西方に3キロ離れた万宝山地域で灌漑用水路工事
をしていた朝鮮農民と工事の中断を要求する中国農民の間に衝突が起きた。朝鮮人は一人もケ
ガしなかったが、中国人は若干のケガ人がでたもののそれほど大きな事件ではなかった。しかし、
日帝は親日新聞<京城日報>を利用して事件を歪曲報道し、倭警は不良らを操って韓国国内居住
の華僑が朝鮮人を暴行するように助長した。
すると<東亜日報>と<朝鮮日報>は民心を落ち着かせようと特派員を派遣し、この事件は日本が中
国の主権を無視して起きたもので、それに朝鮮農民が利用されたなどの事実を明らかにした。こ
の‘真実報道’に対する報復で東亜日報特派員チャン・トクチュンが殺害された。この事件は日本
と中国の国際紛争に広がり、国際連盟が調査を始めたが、結論はこの事件が日本によって誇張
されたものということだった。
この事件で不良によって華僑が被害を受け、中国居住の韓国人に対する世論も悪くなった。上海
でも海外同胞が家を空けてくれと家主から圧力をかけられたこともある。日本は両国農民の間の
ささいな紛争を政略的に利用しようと問題を拡大させ、この衝突を問題にして日本国民の朝鮮人
を保護するという口実を前面に出して居直りの態度で中国を圧迫した。
露日戦争を口実に遼東半島に進駐した日本軍は戦争が日本の勝利で終わった後も撤兵しなかっ
た。そしてその後20年余りの間、さらに多くの兵力を中国東北地区に不法進駐させ、結局日本軍
でも最も精鋭部隊と見られる「関東軍」まで創設した。万宝山事件を始め関東軍は31年9月18
日瀋陽北方の柳條溝で鉄道爆破事件を操作して、満州全域を強制的に占領した。中国ではこれ
を‘9・18事変’と呼んだ。中国中央政府は‘共匪’(共産党匪賊)をせん滅する時までは日本との戦
争を避けるという原則により、そちらに駐留した軍閥、張学良に後退を命じて、日本は簡単に東北
3省を占領し、その翌年には内モンゴル地域の熱河省まで強制的に占領した。
中国軍の抵抗が崩れた後もこの地域にある私たちの独立軍はしばらくの間抗争を継続したが、結
局、指導者の大部分は中国管内(山海関南側)に移動し、33年末に至って満州地域の抗日武装闘
争はほぼ一段落することになる。国民党と満州軍閥が撤収して韓国人武装闘争指導者が離れた
後、この地域では新しい抗日武装闘争が展開した。中国共産党の指導の下、トンブカンイリョング
ンが組織されたのだ。しかし中国人の後続参加が殆どなくて長白山脈を根拠で40年代初めまで
続いたこの遊撃隊は結局韓国人らの部隊になった。
日本の満州強占でその地域にあった臨時政府系列の武装組織が瓦解し、臨時政府でも義烈闘
争を導入することに決めたし、そうして‘特務工作隊’を組織する責任を白凡金九に一任した。白
凡は少数の行動隊員の他にごく少数の最も信任する者だけで秘密組織、韓人愛国団を組織した。
32年1月8日愛国団員、李奉昌（イ・ポンチャン）は東京警視庁正門前で日王ヒロヒトに爆弾を投
げた。これが愛国団の一番の偉業だったが、爆弾の性能が良くなくて失敗に終わった。日本の侵
略行為で反日感情が高かった中国の様々な新聞は日王が死ななかったのが残念と露骨に表現
した。そしてワンバオ山事件で韓国人を敵対視した上海の中国人隣人たちもまた近い友人になっ
た。たとえ目標だった日王を殺すことには失敗しても、イ・ポンチャンの義挙は成功した偉業と評価
されなければならない。この義挙で初めて国際的に私たちの独立意志を万国に知らせ、第二に私
たちの民族の士気を培い、第三に韓中両国人民のきずなが強化されたためだ。
キム・チャドン大韓民国臨時政府記念事業会長
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ソース：ハンギョレ新聞(韓国語) [道を探して]韓・中仲違いに漢方食べさせた‘イ・ポンチャン義挙’
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