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▲100年後 ジョージ・フリードマン著、キムヨン社
2050年11月24日午後5時、第3次世界大戦が起きる。感謝祭のこの日、戦争のターゲットは世
界覇権国・米国だ。休暇をむかえた米国人は大部分フットボールの試合を見たり思う存分、昼寝
をして平和な時間を送っているだろう。1941年12月7日、日本の真珠湾空襲を連想させる。
この日の奇襲攻撃を敢行する主体やはり日本だ。90年前と違いがあるなら、日本のミサイルの標
的が北米大陸ではないことだ。日本は米国が構築した極超音速飛行機システムを統制する宇宙
基盤司令部「バトル・スター(Battle Stars)」を攻撃する。宇宙に浮かぶバトル・スターを破壊すれば
地上武器システムへの命令と統制が断絶するためだ。そのため、21世紀中盤に両強大国が行う
世界戦争は「宇宙戦」から始まる。
映画の一場面だろうか。映画シナリオのように興味深いながらも多少あきれるこの話は「虚構」で
はなく「予想」だ。米国の戦略的国際安保分析機関Stratforの設立者でありCEOとして活動したジ
ョージ・フリードマンが<100年後(Next 100 Years)>で予想した今後100年間の国際情勢の一場面だ。
フリードマンは100年後を予測するために‘地政学’を原理とした。ここに人口変動傾向、技術変化
などを変化の要素に追加した。彼の予測方法は単純だからむしろ力強く迫る。彼が設定した指標
を土台に、じわじわ論理をつめて行けば説得力が加わる。ただ地球温暖化のような環境要因が変
化の要素から抜けた点は惜しい。
本に提示された21世紀に浮上する3大強国を見るだけでも新しい。著者は日本とトルコ、ポーラ
ンドを指定する。誰でも未来強大国として中国やロシアなどを落とさないけれど、むしろ2020年代
中国の衰退を予測するのも普通ではない。著者は軍国主義の歴史を持つ日本が自分の影響力
を拡張するために戦争を起こす程、強大国の位置を占めるはずで、現在の世界17位経済国のト
ルコはユーラシア国家の中で最も有利な地理的位置を土台に安定した経済・軍事強国になると見
る。ロシア西側に位置したポーランドは、ロシアと米国が対立するスキを利用して強国に成長する
と予想する。
それだけでなく21世紀末~22世紀始めには北米大陸で米国に対する強力な挑戦者としてメキシ
コが浮上するだろうという予想も出す。2030年前に韓国が統一され、その後韓国の地位は上昇し
て、日本に対抗するための反日聯合を登場させる可能性があるとも占った。しかし、様々な新興
強国の浮上にも「ヨーロッパ時代は終わり、北米大陸の時代が始まった。これから100年間、北米
大陸は米国が支配する」という主張が本全体を貫く。
ソン・ミンジュン訳。イ・スヒョク監修。1万6800ウォン
ソース:京郷新聞(韓国語) [本と人生]日本・トルコ・ポーランドの時代がくる?
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