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>>113のつづき
【インタビュー】 「トヨタ生産方式を礼賛してはいけない」 韓国サムスン電子の元常務・吉川良三氏
スレリンク(wildplus板)
●「猫も杓子も品質」はナンセンス
─ 日本メーカーはよく「過剰品質」だと言われます。一方で、日本ブランドの強みは
品質なのでそれを崩してはいけないという声もある。吉川さんの考えを聞かせてください。
吉川 品質はメーカーではなく、顧客が決めるものです。払った対価によって、どのくらいの品質を
求めるかが違ってくる。価格を縦軸に、品質を横軸にとってグラフ化するならば、当然品質が高水準に
なると価格は高くなり、結果的に市場は限られる。
インドで売られている1万円の洗濯機の話をすると、日本メーカーの人は実物を見もしないで
「品質が悪いから、安いんでしょう」と言う。でも20万円の全自動洗濯機を欲しがる人はインドでは
ほとんど存在しない。
立ち食いそばを求めている消費者に、手打ちでおいしいが1500円するそばを出しても売れるわけがない。
「猫も杓子も品質」という考え方はナンセンスです。あくまでお客様の目線で、求められている品質を
実現した商品を開発すべきです。
日本人は品質にうるさいことで有名ですが、なぜ100円ショップは人気なのか。
買った商品が3カ月で壊れても「品質が悪い」と文句を言う人はあまりいないはずです。
品質は価格に比例することを理解しているからです。品質を決めるのはお客様だということを
忘れてはいけません。
日経ビジネス・オンラインから抜粋
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)