10/01/07 12:09:07
これまで映画館でしか楽しめなかった3D（三次元立体映像）技術がお茶の間に進出している。韓国では衛星
放送のスカイライフが今月1日から初の3Dチャンネルを開局したのに続き、スポーツ専門チャンネルのESPNが
今年のサッカー・ワールドカップの3D生中継を決め、3Dテレビ時代の開幕が早まった。サムスン電子、LG電
子、ソニー、パナソニックなど世界の主要テレビメーカーも3Dテレビを戦略製品に位置付けており、映画な
どのコンテンツ供給業者も、収益性が高く、コピーが困難な3Dコンテンツの制作を急いでいる。
放送通信委員会によると、3Dテレビの世界市場規模は、今年の88億ドル（約8120億円）から2012年には195億
ドル（約1兆8000億円）へと2倍以上に拡大すると見込まれる。
■今年最大のヒット商品に
7日から米ラスベガスで開幕する世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー（CES）」
でも、3Dテレビが話題となっている。毎年1月に開催されるCESには、世界140カ国・地域から2800社余りの
電子メーカーが参加し、今年の電子製品のトレンドを決定づける。
今年はサムスン電子、LG電子、ソニーなど世界的な企業が一斉に3Dテレビを展示し、市場の先取りを目指す。
サムスン電子は業界で初めて発光ダイオード（LED）、液晶ディスプレー（LCD）、プラズマディスプレー（PDP）
というさまざまな素材による3Dテレビを発表し、攻勢をかける。同社の尹富根（ユン・ブグン）テレビ部門
担当社長は、「これまでは特殊な設備を備えた映画館などでしか見られなかった3D立体映像が、家庭でも見
られるようになる。昨年はLEDテレビで市場をリードしたが、今年は3D仕様のLEDテレビで世界市場をリード
したい」と述べた。サムスンは年内に200万台の販売を計画しているが、具体的な発売時期や価格は公表して
いない。
LG電子は昨年8月から3Dテレビを生産し、ホテルなど事業所向けに販売している。47型で価格は450万ウォン
（約36万7000円）と、一般の液晶テレビに比べ2倍以上と高価だ。LG電子は今年、42、55、60、72型に商品群
を拡大する予定だ。同社関係者は「市場が拡大し、本格的な量産に入れば、3Dテレビの価格も急速に低下す
るはずだ」と話した。
海外勢ではソニーが最も積極的だ。ソニーのストリンガー会長は昨年末、「3Dテレビで2012年にはサムスン
電子からテレビ市場でシェア1位の座を奪還する」とソニー再建を宣言した。ソニーは12年からテレビ生産量
の半分を3Dテレビとする計画で、子会社のソニー・ピクチャーズで直接3Dコンテンツを制作し、相乗効果を
最大化させる戦略だ。ソニーは世界的に人気のゲーム機「プレイステーション3」をアップグレードし、3Dで
制作したゲームを楽しめるようにしていく。
>>2に続きます
朝鮮日報 2010/01/07
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