10/01/04 07:37:59
韓国の自然科学系学術誌の水準は?
韓国の学術誌の引用指数、年平均で2回未満
過度の「自己引用」で4誌が「退場」の危機に
韓国で発行されている科学系の学術誌4誌が、不公正な引用の問題で国際学界から締め
出される危機に直面していることが確認された。
SCI(科学技術論文索引)クラスの国際学術誌を総括している米国トムソン社は今年5月、
韓国の科学系4誌について、「自己引用(self-citation)が多く、引用指数の信頼性に欠ける
ため、SCIの目録では引用指数を表示しない」と発表した。その後、問題の学術誌はSCI
掲載目録には載っておらず、引用指数は抜けている。
引用指数とは、その論文がほかの論文にどれだけ多く引用されたかを示す指標で、学術誌
の水準を推し量る物差しとなる。トムソン社が指摘した「自己引用」とは、ある学会誌に載った
論文が、かつて同じ学術誌に載っていた別の論文を不必要に引用することを指す。自己引用
が多くなれば、それだけその学術誌の引用指数が高くなる効果がある、というわけだ。
■過度の自己引用で危機に
トムソン社から「自己引用が多い」と指摘された韓国の学術誌は、韓国物理学会の
『韓国物理学会誌(Journal of the Korean Physical Society)』、韓国微生物生命工学会の
『微生物および生命工学会誌(Journal of Microbiology and Biotechnology)』、アジア太平洋
畜産学会の『アジア-豪州動物科学会誌(Asian-Australian Journal of Animan Science)』、
韓国食品科学会の『食品科学および生命工学会誌(Food Science and Biotechnology)』
の4誌。
韓国物理学会・韓国微生物生命工学会・アジア太平洋畜産学会は、本紙の取材に対し
「トムソン社の指摘は、おおむね事実である)ことが判明した。今後2年以内に、厳格な審査
によって指摘事項を改善する」と語った。しかし韓国食品科学会は、「トムソン社の指摘が
当たっているかどうか、現在調査中だ」と回答した。
今回の一件について、学界では「該当する学会が、厳格な審査で自己引用を取り除かず、
むしろ黙認したり、推奨して、国際学界から締め出される危機を招いた」という意見が多く
聞かれる。ソウル大物理学科のある研究員は、「海外の学術誌の論文審査過程で、いくつか
の韓国の論文について、どのような理由で引用したのかを尋ねられ、釈明したことがあった。
研究成果そのものの真実性はもちろん、論文引用が適切かどうかも審査するのを見て、
とても驚いた」と語った。
この4誌だけでなく、韓国のほかの学術誌に対しても、国際的水準には遠く及ばない、という
指摘が多い。韓国科学技術院(KAIST)によると、今年10月基準で、全世界約8000誌に上る
SCI級学術誌のうち、韓国の学術誌は約70誌。しかし韓国の学術誌の引用指数は、2誌を
除くといずれも2未満となっている。
これは、1年の間に該当誌に載った各論文がほかの論文から引用された回数を平均すると、
2回にも満たない、ということを意味する。その中でも18誌は、引用指数が1より低く、一度も
引用されていない論文であるということを意味する。
(>>2に続く)
ソース:朝鮮日報
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