10/01/02 22:54:16
今朝の太陽は特別に新しい。21世紀の「新しい10年」(newdecade)」が始まったのだ。
10年前、人類は新しい千年の夢でいっぱいだった。しかし冷厳な実存を見せつけられた。10年は
9・11テロで始まり、衝撃的な経済危機で締めくくった。テロの亡霊はサンタのようにクリスマスにまた
やって来た。戦争はアフガニスタンで続いている。
しかし人類は希望の中で新たな10年を迎えている。乗客たちがテロ犯を捕まえ、42カ国の軍隊が
戦地に駆け付けた。世界は温暖化の災いから未来を救おうと汗を流す。道は遠いが行進は続く。
多くの国が知恵を集めて経済危機を追い払おうとしている。黒人が米国大統領になり、ヨーロッパでは
統合大統領を選んだ。中国が活力を導き、民主化の息づかいはイランで生まれている。新たな10年は、
そのようにしてやってきた。
2010年は韓国にとっていっそう格別な年だ。竹のように節ごとに試練と光栄の歴史が刻まれている。
韓国人にとって今年は「○○周年の年」である。100周年(国家喪失-韓日併合)、60周年
(廃墟-韓国戦争)、50周年(革命-4・19)、40周年(産業化-京釜高速道路)、30周年
(民主化運動-光州抗争)、20周年(国境拡大-北方修交)、そして10周年(南北和解-6・15)だ。
どれだけ驚くべき歴史か。しかし振り返ることはできない。2010年、韓国人は新しい行進を始め
なければならない。
長年の歳月、韓国は世界の辺境だった。朝鮮は中国の朝貢国だった。やっと独立を宣言するや
いなや日本に国を奪われた。苦労して取り戻した国はふたつに分かれ、戦争を経験した。韓国は国際
社会の援助を受ける後進国だった。そんな国が、すでに世界の中心地帯に移動している。韓国は
世界史初、援助を受ける国から与える国に変わった。2010年は開発援助国としての元年だ。アフリカ
の未開の地よりも暮らしぶりの悪かった国が、G20議長国になった。11月、20の主要国の首脳、
長官、企業家がソウルに集結する。経済危機の出口戦略と危機以後の世界を論議する。韓国の
主催でソウルで行われるのだ。
辺境から中央に進む行進は、しかし挑戦と応戦の道だ。自動車に、携帯電話に、原発を輸出すれば、
外為保有高が多ければ、G20会議を主宰すれば自然にできていく道ではない。外見ばかり立派でも
国家が世界の中心に自動的に移動するのではない。中心に進むためには先進的精神のインフラ
(infrastructure)をもたなくてはならない。大統領から国民まで力を合わせて壮健なピラミッドを作ら
なければならないのだ。
ピラミッドのてっぺんは大統領だ。李明博大統領は幸いに活力を取り戻している。ろうそくデモに追い
回され、青瓦台後方の山に追われた大統領ではない。活気に満ち、行動力にあふれ、働く大統領へと
変わっている。双竜自動車、鉄道ストライキで原則を守り抜いた。北朝鮮を原則的に扱っている。忙しく
走りながらG20を誘致し、400億ドルの原発をつかんだ。サルコジ大統領がやきもちを焼くCEOリーダー
シップだ。しかし疎通と統合から見れば、李大統領はまだ不足したリーダーだ。非主流を包容し、
野党・国民ともっと疏通すれば、世宗市と4大河川はここまで混乱しなかっただろう。大統領はオバマ
大統領のように、疎通の先進型リーダーシップをもつべきである。
頂点を支える国家の中心部は行政・立法・司法部だ。そして社会各界の指導層だ。その中でも特に
政界が重要だ。宗教は上水道工事で政治は下水道工事だと言った。下水道がつまっていなければ
葛藤も抜けていくからだ。ところが韓国の政治はつまった下水道のようだ。汝矣島の下水が社会の堤防を
脅かしている。
企業家たちは遠く異邦の中東砂漠に原発を作ることになっても、汝矣島発電所からは放射能が流出
状態だ。与党は疎通不足で野党は承服することを知らない。世宗市、4大河川の対立に憲法改正と
行政区域・選挙制度改編のような先進化インフラは後回しになって滞っている。2010年、韓国の政治
には改革のビッグバンがなければならない。与・野党指導部を入れ替えて国会法を改め、先進化
インフラを整えるべきだ。
(>>2-5あたりへ続く)
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