09/12/28 19:29:16
(>>1の続き)
韓国電力公社は米ウエスティングハウス、東芝とコンソーシアムを組んだ。
両社の特許を使用しなければならない部分が残されているからだ。
しかし、韓国の能力を考えれば、こうしたいくつかの技術も採算性さえ確保できれば、
独自開発は時間の問題だ。原発輸出における技術的自立も遠い先の話ではなくなった。
原発輸出のような大型プロジェクトは、技術力だけでは勝負が付かない。
輸出国の外交力と技術力が結び付く必要がある。今回UAEの原発入札で韓国と競合した
米国、フランスは、UAEに軍事基地を設置するほど、同国と密接な関係にある。
特にフランスのサルコジ大統領は先月初めにUAEが原発誘致計画を発表するやUAEを訪問し、
首脳会談を行い、原発技術協力で合意するなど、素早い動きを見せた。
さらにUAEの戦闘機交代、フランス軍増派、ルーブル美術館の分館設置まで提案した。
韓国が技術先進国でありながら、核の強国と競争するのは厳しいようにも思えた。
しかし、世界最高レベルの原発設備利用率など運転能力の高さを前面に掲げ、
韓国政府が水面下で支援を行い、一歩ずつ追い上げていった。受注戦の全過程を指揮した
李大統領が土壇場でUAEに出向き、外交総力戦を展開し、決着を付けた。
李大統領は前回、UAEに対するT-50練習機の輸出でイタリアに敗退したのをばん回した格好だ。
原発、兵器などの巨大ビジネスは首脳の外交力に大きく左右される。
サルコジ大統領は自国の原発、戦闘機、潜水艦などのセールスマンを自称している。
ロシアがソチに2014年冬季五輪を誘致するのに成功したのは、プーチン前大統領の
個人的な功績と言っても過言ではない。李大統領は経済外交分野で世界のどの首脳にも劣らない
競争力を備えている。技術力と大統領の外交力が結び付けば、今後もこうした朗報が期待できるはずだ。