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【書評】『中国共産党「天皇工作」秘録』城山英巳・著
2009.12.26 05:00
■戦後の日中外交史 鮮やかに
日中外交の舞台裏を、通信社の元北京特派員が詳細にリポート。
毛沢東ら中国の指導者が天皇陛下との関係にこだわった背景を通して、
戦後の外交史を鮮やかに浮かび上がらせている。
「天皇陛下を味方に付ければ、日本国内の反中勢力を抑えることも可能になる。
同時に日本の対中感情は必ず好転し、対日関係の安定を保つことができる」(本書より)。
中国側はこのように確信していたという。
昨年の胡錦濤国家主席の来日秘話をはじめ「天皇訪中」にいたる経緯など、
どの挿話も描写が緻密(ちみつ)。
取材は150人に及んだという。
中国はこの10月1日で建国60周年を迎えた。
改めて日中関係を考える上で、目を通しておきたい“参考書”だ。(798円、文春新書)
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