09/12/20 22:33:57
(>>1の続き)
■自動車エンジン、ハイテク情報技術も
「情報技術(IT)大国」らしく、IT分野でも数々の新技術が開発されている。
サムスン電機は今年6月、「第3世代携帯電話アンテナ」を開発、発表した。
第1世代のアンテナは携帯電話の外に突出、第2世代は携帯電話に内蔵されていた。
アンテナはサイズや表面積と送受信の性能が比例するため、縮小するにも限界がある。
そのため内蔵型アンテナは、「携帯電話のスリム化」という流れの障害とされていた。
今回サムスン電気が開発した第3世代アンテナは厚さ1ミリほどで、ケース内部に挿入される。
同社のホン・サグァン常務は「これまでの内蔵型アンテナに比べると、特別なスペースが必要なく、
サイズによる制約も少ないため、第2世代に比べて30パーセントほど性能が向上した」と述べた。
サムスン電子が開発した「ジェットフォン」(韓国名:AMOLEDフォン)は、従来のスマートフォン
(パソコンの機能を持つ携帯電話)の強みであるマルチメディア機能、モバイルインターネット機能、
ナビゲーション機能など、さまざまな機能を搭載する一方で、電力消費を18パーセントも抑えた。
また、同社が販売している超薄型LED(発光ダイオード)テレビは世界初のチューナー内蔵型で、
これまでのテレビに比べ電力消費が半分ほどで済む。
大統領賞を受賞した現代自動車の「V8ガソリン・タウエンジン」も、今回知識経済部が発表した
新技術に含まれた。このエンジンは、出力と燃費の双方で世界トップレベルのハイテクエンジンと
評価されている。昨年発表されたタウエンジンは、現代自がすべての技術開発を手掛けた。
耐久性に優れながら重量も軽いため、燃費も向上した。125人のエンジニアで開発チームを結成し、
開発には5年を要した。開発チームは、特に騒音を抑えて出力を高めることを目指したという。
毎年クリスマスにはハンバーガーをほおばりながら、開発に取り組んだという逸話もある。
こうした努力が功を成し、このエンジンは、米国の自動車専門メディア「ワーズ・オート」が選ぶ
北米10大エンジン賞を2年連続で受賞した。
知識経済部はこの日の発表会で、産業技術の振興に貢献した26人に対し、
勲章や褒章を授与する式典も行った。金塔産業勲章はクィトゥラミ・グループのチェ・ジンミン会長、
銀塔産業勲章はエンバイオカンスのソン・イルジョン社長、銅塔産業勲章はサムスン重工業の
パク・チュンフム副社長が受賞した。