09/12/19 16:15:19
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1946年5月15日午前9時釜山港。日本から出発したマッカーサー司令部所属軍艦が力強い汽
笛を鳴らしてイカリをおろすや中年紳士が白い箱を胸に抱いて降りてきた。瞬間、数百人の市民ら
が大極旗を振った。大韓殉国烈士遺骨奉還会、徐相漢（ソ・サンハン）代表は胸にさげた白い箱を
力いっぱい抱いてつぶやいた。「同志、喜びなさい。あなたがあれほど望んだ解放された朝鮮の
土地です。」白いトゥルマギ(韓国外套)に丸い眼鏡をかけた白凡、金九（キム・グ）は息を切らして
駆け付け「私です、白凡です。今やっと帰ってこられるようになりましたね」と涙をこぼした。
この日、徐相漢代表が抱いていた白い箱には尹奉吉義士の遺骨が入っていた。ユン義士は1932
年4月29日上海虹口公園(現魯迅公園)で開かれた日本軍戦勝記念行事の舞台に爆弾を投げて
日帝軍首脳部をせん滅した独立闘士だ。
当時ユン義士の爆弾に白川日本軍隊長と日本人居留民団長河端が死亡し、第3艦隊司令官野
村中将と第9師団長植田中将、駐中公使重光などが重傷を負った。中国の蒋介石総統が「4億中
国人がやり遂げることが出来ない偉大なことを韓国人ひとりがやり遂げた」とほめちぎる程、ユン
義士の義挙は日帝軍部の肝胆を寒からしめたことだった。ユン義士は当時、現場で逮捕されて日
本軍法会議で死刑の宣告を受け、その後日本に移されて大阪刑務所に収監され1932年12月19
日午前7時27分日本石川県三小牛工兵作業場で銃殺にされた。
この日、徐相漢代表が日本から移してきたユン義士の遺骨は日帝が密葬したユン義士の死体を
苦労して捜し出して収拾したものだった。（中略＝発掘の経緯説明）
後日公開された日本陸軍省の極秘文書「満密大日記」によれば日本軍はユン義士死刑執行直後、
死体を死刑場から南に3キロ離れた金沢市野田山市営共同墓地北側通行路に埋めた。死体は
封墳もなしに平たく埋めて人々が踏んで行き来するようにしてあった。 ユン義士が首脳部をせん
滅したことに対する日帝軍部の幼稚な復讐であった。
1946年6月15日、梅雨の雨が降る中、釜山公設運動場で開かれた追悼式には市民と学生、各
種社会団体会員が参加して熱気がすごかったと記録されている。政府樹立以前だが、日帝の圧
政から抜け出したばかりだけに愛国志士に対する追慕の思いはそれだけ純粋で熱かったと見ら
れる。ユン義士をはじめとする愛国の志士らの遺骨は合同追悼式翌日の午前、臨時特別列車
「解放者号」でソウルに移されて鍾路太古寺(現曹渓寺)葬儀室に安置された。以後ユン義士は7
月7日光復（解放）後、初の国民葬が行われた中で龍山孝昌公園義士墓地に眠りに就いた。
週間朝鮮は尹奉吉義士逝去77周年(12月19日)を合わせてユン義士の遺族と白凡キム・グ先生
記念事業協会から当時の釜山合同追悼式とユン義士遺品を写した未公開写真を入手した。釜山
合同追悼式の場面を入れた写真は何枚か伝えられてきたが、今回のように多彩な姿が入れられ
た未公開写真が一度に公開されたことはない。今回公開された9枚の白黒写真にはユン義士が
縛られた十字形を前面に出した追慕行列と各種社会団体の晩章、追慕行列について通りの両側
に並んだ学生と市民らの姿などが写っている。
（後略）
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▲ユン義士の死体とともに発掘された靴。新聞は死刑執行を１面で報道した北国新聞。
ソース：朝鮮日報(韓国語) [週間朝鮮]尹奉吉義士逝去77周年、初公開写真（部分訳）
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