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天皇陛下を政治利用する中国、それに加担する亡国政権
【コラム】 V 2009/12/18(金) 08:53
天皇陛下が今年、相次いで大国の外国要人と会見した。11月、オバマ米大統領は陛下の前で深々と
お辞儀しながら握手を求めた。
米国内では偉大なるアメリカの元首がなんて卑屈な、と批判が起きたそうだが、新しい大統領の異文化を
尊重し礼を尽くす態度は日本人の多くが好感をもったに違いない。
それより10カ月ほど遡るがタイのプリンセス、ソムサワリー殿下は、玄関にお出迎えになった
天皇皇后両陛下のまえで膝まづいて握手した。皇族は当然、皇族の礼義を知っている。
しかし今月15日、国家元首でも皇族でもない中国の習近平国家副主席は小柄な陛下を不遜な笑みで
見下ろしながら握手していた。
少なくとも新華社が配信した写真はそういう印象を与える。
中国人ネットユーザーは「小日本天皇と会見する習近平の様子がかっこいい!」と喜んでいた。
ちなみに写真にはいつもの陛下の笑顔が写っていない。
陛下もさすがに自分が政治利用されたことにお気づきになっていたのだろう。
しかも日本にプラスになる政治利用ではなく、完全に中国のためのものだから、その心中を思うと、
国民としてもたまらない。
中国では3年後のポスト胡錦濤をめぐる権力闘争が水面下で始まっている。
習氏が現トウ小平路線を踏襲する最有力候補であることは間違いないが、胡錦濤国家主席の留守中に
発生した7月5日のウルムチ騒乱事件の処理のまずさが傷になっている。
共産主義青年団出身の開明派と期待される李克強副首相や打黒賛紅(汚職取締と毛沢東主義回帰)を
旗印として存在感をます薄熙来重慶市書記に油断すれば足をすくわれる可能性はなきにしもあらず。
習氏としてはここで権力への箔付けをする必要があった。
1998年、胡錦濤氏が副主席として訪日したさいに陛下と会見しており、その前例をなぞるのは、
国内に対して効果的なアピールとなる。しかも中国にとっての潜在的ライバル、米国の大統領が
体を90度まげて陛下と会見した直後、中国国家副主席が異例の会見を実現できたとあれば、
これは国際社会へのメッセージにもなりうる。
今回の習氏「天皇会見」については、会見申請を1カ月前にしなくてはならないという「一か月ルール」を
破ったことや象徴天皇が政治利用されたことが非難の的となっているが、問題の本質は日本の民主党政治家たちが
中国の走狗となって働き、宮内庁や外務省の抵抗を押し切って会見を実現させ、結果的に普天間基地移設問題で
日本への不満を募らせている米国を刺激し、日本の天皇の地位を貶めかねない情報を発信してしまったことだろう。
その見返りが小沢一郎民主党幹事長ひきいる朝貢国の使節団のような長城計画ツアー参加者が
「共産党王朝の皇帝」に握手を賜る栄光だというのなら、民主党政権を亡国政権と表現するのも過言ではない。
(執筆者:中国ウォッチャー 三河さつき 編集担当:水野陽子)
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