09/12/16 19:22:13
押収した偽ブランド品の靴1万2000足、カンボジアに贈る
URLリンク(japanese.joins.com)
11日、カンボジア・シェムリアップ州のコクタチャン小学校。
カンボジア伝統の遊び「コック・セイ」(ドッジボールに相当)をする子どもで運動場はにぎわっていた。
相手側が投げた「セイ」(ボール)に当たった6年生のレヤクさん(12)はすぐにアウトになった。
コック・セイは2組に分かれて、セイを投げあい、セイをより多く相手にぶつけた方が勝ちとする。
韓国の「オジャミ投げ」とそっくりだ。相手側が投げたセイをつかめば、1回当たっても生き残れるが、
これも同じだった。
しかし韓国と異なる点がひとつあった。子どもら全員が素足だった。走り回りつづけた
レヤクさんの足は埃だらけだった。足の裏には石にぶつかってできた傷あとが見えた。
レヤクは「家に運動靴がない」とし「スリッパを履くと不便だから、脱いで遊ぶ」と話した。
走った後、足から血が出ることもあるという。
シェムリアップで布教活動を展開するキム・キョンイル牧師は「運動靴は市場で1足6ドル(約500円)
くらいするが、各家庭の経済事情が厳しく買えない」と話した。米ドルを主に使うカンボジアは
1人当たりの国内総生産(GDP)が624ドル(08年)の貧困国だ。
こうした状況のレヤクさんが新しい靴を得た。ユネスコ(国連教育科学文化機関)の韓国委員会
(事務総長:田秀水)とハイワンリゾート(代表:チェ・ヨン)が共催するイベント「2009・希望の運動靴」
のおかげだ。「希望の運動靴」は国内の運動靴を貧困国の青少年に贈るキャンペーンだ。
今回で3回目となる。おととしと昨年にはウガンダとバングラデシュの子どもに5000足の靴が贈られた。
商標法違反で没収した1万2000足の靴を原則通り廃棄処分する代わりに、商標権者の同意など
適法な手続きを踏んで寄贈した。燃やされる運命にあった「偽ブランド品の靴」が平和の贈り物に
生まれ変わったのだ。
靴には韓国の青少年が描いた希望のメッセージもある。今年11月まで全国からおよそ1万5000人の
青少年が参加した。子どもたちが作ったたった1足の運動靴が誕生したのだ。
イベントを主導したユネスコ(国連教育科学文化機関)韓国委員会傘下の青少年文化交流施設
「ミジ・センター」のホン・グァンヒョン事業部長(40)は「絵を描いたのは闇市への流出を防ぐための措置」
とした後「韓国の青少年には貧困国の状況を知らせる効果も大きい」と説明した。
「希望の運動靴」イベントはユネスコが支援する非政府組織(NGO)「アート・マイルズ・ミュラル・
プロジェクト(AMMP)」がスタートさせた。AMMP代表のチョアン・タフィリプスさん(64)は
「韓国の経済協力開発機構(OECD)開発援助委員会(DAC)加盟を知っている」とした上で
「国際機関・企業・市民団体が共にした韓国の“希望の運動靴”は、有用な国際救護活動のモデル」と評した。
靴をプレゼントされた子どもたちは「アクン」(ありがとう)という言葉とともに、両手を合わせて
カンボジア伝統のお辞儀をした。スライ・サムさん(13)は感謝の気持ちを込めた英語の手紙を渡した。
5年生のソクチャンさん(女)は「韓国のドラマ『花より男子』のヒロイン、クム・ジャンディを知っている」
とした後「彼女のような女優になりたい」という夢も語った。
12月にカンボジアに渡された運動靴は単なる靴ではなかった。
韓国とカンボジアの子どもを結ぶ希望のメッセンジャーであった。
中央日報/Joins.com 2009.12.16 13:12:49
URLリンク(japanese.joins.com)
URLリンク(japanese.joins.com)
※依頼ありました(依頼スレ122、>>617)