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【バリ島(インドネシア)時事】鳩山由紀夫首相は10日午前(日本時間同)、
インドネシア・バリ島ヌサドゥアのホテルで開かれた
「バリ民主主義フォーラム」に共同議長として出席、開会の演説を行った。
首相は、アジア各国での民主主義の定着・発展に向けた取り組みを「全力で後押ししていく」と表明。
中国に人権状況の改善を促すとともに、北朝鮮に対し、
非核化や拉致問題の解決を図ることで「開かれた国家」となるよう求めた。
首相は英語で演説し、日本が戦後、平和に徹して経済発展に努めることで繁栄を実現したと言及。
「日本の新政権は、アジアの民主化の流れを地域の諸国と力を合わせて後押ししていく」と訴えた。
個別の国では中国を挙げ、「アジア、世界に開かれる形で経済と社会を変化させてきた」と、改革・開放による経済発展を評価。
一方で、「責任ある大国として、民主主義や人権といった分野でも前進を図っていくことが期待される」と述べ、民主化へ向けた一層の取り組みを促した。
北朝鮮に対しては「アジアや世界の潮流に加わることを呼び掛けたい」とした上で、6カ国協議を通じた非核化の実現を要求。
日朝関係では「拉致問題の解決と過去の清算が必要だ」と指摘し、国交正常化に強い意欲を示した。
ミャンマーにも民主化プロセスの進展を求めた。
首相は「日本の政権交代も民主主義の前進の一つの形」と強調。
「互いの違いを認め、助け合いながら開かれた形で協力を前進させていくことが重要だ。
東アジア共同体構想も、このように前進していく先に見えてくる」として、
民主主義の発展へ各国が相互に選挙を視察し合う事業の実施を提案した。
同フォーラムはインドネシアが昨年から始めた閣僚級会合で、今回は東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国のほか中国、インドなど約40カ国が参加。
首相とインドネシアのユドヨノ大統領が共同議長となった。北朝鮮は招待されなかった。(2009/12/10-12:15)
時事通信
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