09/12/07 11:42:03
中国農業科学院が明らかにしたところによると、中国農業科学院・バイオ技術研究所の範雲六院士率いる研究チームが12年間をかけて完成させた「高フィターゼ遺伝子組換えトウモロコシ研究プロジェクト」が、このほど農業部が発行する遺伝子組換え生物安全証書を取得した。
遺伝子組換え穀物に安全証書が発行されたのは今回が初めて。これにより、同トウモロコシの産業化が正式にスタートすることとなった。人民網が2日に伝えた。
同プロジェクトは中国農業科学院がここ数年重点的に管理、研究してきた重大プロジェクトの一つだ。厳格かつ規範的な安全評価を経て、同トウモロコシは2005年―2008年までに、農業部による各安全テストに合格、2008年12月には農業部安全評価委員会の審査に合格した。
中国農業科学院バイオ技術研究所の林敏所長によると、同トウモロコシは中国が初めて安全証書を発行した穀物で、高フィターゼ遺伝子組換えトウモロコシの開発に成功したのは世界初となる。
12年をかけて得られたこの重大成果は、国際的に見ても同類研究の中でトップレベルの技術を誇る。
同トウモロコシの産業化は、中国の作物バイオ技術産業化のプロセスにおいて、新時代を切り開く重要な意義を持つ一里塚であり、農業バイオ技術にとっては、遺伝子組換え防虫綿の産業化に続く、大きな潜在力を持つ農業ハイテク新興産業となる。
このことは、中国のトウモロコシ産業の国際競争力向上、飼料・養殖業の持続可能な発展を促進する上で、重大な影響を与え、貢献を果たすこととなる。
■ソース
中国初 遺伝子組換え穀物に安全証書
URLリンク(www.asahi.com)
中国が遺伝子組み換え (GM) 技術の利用拡大に向けコメとトウモロコシのGM品種を認可したことは、同国の食糧供給の確保や農村部の収入増加につながる可能性がある。中国は世界最大の穀物生産国。
中国科学院の朱楨教授 (生物工学) は「主要穀物生産国が食糧生産でGM技術の利用を承認したのは今回が初めてであるため、中国によるGM品種のコメの認可は大きな意味を持つ」と指摘した。
中国農務省が1日、ブルームバーグ・ニュースあてに送付した文書によると、同国はトウモロコシとコメの数品種について生産と消費に関する安全を宣言した。
上海JCインテリジェンスのマネジングディレクター、李強氏は同日、新技術によって中国産穀物のイールド (単収) が大幅に増加する可能性があるとの見方を示した。
■ソース
中国の遺伝子組み換えコメ認可、単収の大幅増につながる可能性も
URLリンク(www.bloomberg.co.jp)