09/12/01 18:39:55
- 「アジアと連携 必要」姜尚中さん講演 -
薩摩による琉球侵攻から400年、明治政府が琉球王国を解体した琉球処分から
130年にあたるのを機に、琉球・沖縄の過去と将来を考えるシンポジウム「アジアの
中の琉球・沖縄400年」(沖縄タイムス社、朝日新聞社主催)が27日、那覇市の
沖縄県立博物館・美術館で開かれ、約300人が聴き入った。
東京大教授の姜尚中さんは琉球・沖縄と朝鮮半島が歩んだ歴史の同時代性を
足がかりに講演し、「朝鮮半島と沖縄には地政学的な重要さが宿命付けられている
との考えがある」と指摘。宿命論を乗り越えるには、東アジアや北東アジアなど
広域的な連携が必要だと語った。
討論では、琉球大教授の豊見山和行さんが琉球処分の背景について「中国と日本
との間でバランスを取っていた琉球王朝が、近代の変化についていけず、新しい国家
ビジョンを示せなかった」と指摘した。映像批評家の仲里効(いさお)さんは「琉球処分
は沖縄の終わっていない歴史記憶として残っている」と語った。法政大教授の鈴木
佑司さんは「『沖縄』は国家にさせられてしまった言葉。『琉球』は王朝の名前だったが
社会に近い言葉。どちらが主人公になれば、今後うまく立ち回れるか」と問題提起した。
ソース : 朝日 2009年12月01日
URLリンク(mytown.asahi.com)
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