09/11/27 12:48:02
在日韓国・朝鮮人との出会いが「移民1000万人政策」の原点になった
移住を認める「大きな日本」と美しい衰退の「小さな日本」、どちらを選ぶか
(略)
― 「今後50年間で移民1000万人受け入れる」など積極的な移民政策を唱えています。現実を
無視した暴論であるという批判は少なくありませんが、なぜ移民政策にこだわるのですか。
確かに未曾有の規模の移民受け入れを公言し、様々な反響がありました。役人時代は外国人
からも「鬼のように怖い」と言われていたそうで、そんな私が移民と言い出すから一部ではびっくり
もされているようです。
最初に言っておきますが、私も心情的には日本人が大半を占める、小さくてまとまりのある日本が
好きです。日本列島の中で1200年以上、同じ文化を共有する者同士で暮らしてきた日本人が、
異なる民族といきなり親密な関係を結ぶのは容易ではないと思います。
ただ、34年間入国管理行政に携わってきた中で、日本もほかの先進国と同じように、「移民」政策と
いうことを正面から考える時期に来ている、そして日本に時間の猶予はない、ということにたどり
着きました。
― きっかけがあるのですか。
原点はやはり在日韓国人・朝鮮人の問題です。入省した翌春の1971年、大阪入国管理事務所で
実務研修を受けました。当時、大阪城の近くにあった事務所の窓口で毎日、在留外国人に対する
「審査事務」をやるのです。
「審査事務」というのは、日本に在留する外国人の「在留資格」の取得、「在留期間」の更新、
「再入国の許可」といった申請を受理し審査する業務です。まだ日本経済ががんがん発展している
華やかな時代です。でも私がそこで見たのは、日本人には見えにくいもう1つの日本、外国人が
暮らす日本でした。
あどけなさが残る在日韓国人の中学生が初めて在留資格の手続きに緊張してやって来る。
「日本人とほとんど変わらないこの子達がどうしてこうなるのだろう」。素朴な疑問でした。
1975年に発表した「今後の出入国管理行政のあり方」の中では、在日韓国人・朝鮮人の法的
地位を安定させることの必要性を訴えました。在日韓国・朝鮮人は普段は日本人と何ら変わら
ない生活をしています。
しかし、あくまでも「外国人」の資格で日本に滞在しているので、法的には国外退去を強制される
恐れのある不安定な立場にあり、社会保障制度の適用など生活上の様々な権利を享受できない
地位にあるということです。日本に長く定住する人たちの事情を考えれば、「退去強制」がいかに
残酷な措置であるか分かると思います。
この論文は審査員全員一致で出入国管理行政発足25周年記念論文に選んでもらうことが
できましたが、在日の方たちを含めて当時は多方面からものすごい反発がありました。
その後、在日韓国・朝鮮人を特別永住者として認める法改正があり、法的な地位の安定性は
大幅に改善しました。
ソース:日経ビジネスオンライン
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★1がたった時間:2009/11/27(金)
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