09/11/21 19:10:21
◆【韓国ブログ】『鋼の錬金術師』から見える日韓歴史観の違い
韓国の漫画本売上高は、インターネットの普及や娯楽の多様化に押され、
2000年頃から下降線をたどっている。
だが、そのような不況の波をはねのけるかのごとく、日本のいくつかの漫画は
韓国でも大ヒットを記録している。
日本で累計発行部数3800万部を誇る「鋼の錬金術師」は、その作品のひとつである。
『鋼の錬金術師』は04年、韓国のリブロ書店の漫画部門で販売量1位を記録し、
ほかにもテレビアニメやトレーディング・カードゲームなども人気を呼んでいる。
また、登録者数2万人を超えるファンサイトも存在し、常に『鋼の錬金術師』に関する
様々な情報がやりとりされている。
韓国人ブロガーの「ブルー」氏は、「魅力的な主人公、主演を引き立たせる脇役、
オリジナリティー溢れるストーリー、読む者を楽しませてくれるユーモア、そして
道徳的なテーマなど全ての要素を持ち合わせる作品だ」と作品を高く評価し、
「作者である荒川弘氏は本当に才能があると思う。
一体どこからこのような優れた人間が誕生するのだろうか」と語り、
この作品を通して日本の漫画界の底力を感じたと語った。
一方、ブロガーの「アウルヤン」氏は好きな作品だと語りながらも、
日本特有の歴史観においては共感できない部分があると述べる。
特に、漫画のテーマとなっている「犠牲」「復讐」「正義」などの要素は
非常に単純化されいるため、被害者側の複雑な心境が欠けているとし、
加害者側の都合のよい解釈でしか描かれていないと指摘。
そして、このような観点は『鋼の錬金術師』に限らず、日本の多くの著作物に
見られるとし、日本の環境が作品に大きく影響しているのだろうと考察している。
アウルヤン氏の意見に対し、コメント欄には「共感します」「鋭い観察力だ」などの
意見が寄せられている。
韓国でも大ヒットを飛ばしている『鋼の錬金術師』だが、アウルヤン氏のように
自国の歴史と照らし合わせながら読む読者も多いようである。
写真:URLリンク(news.searchina.ne.jp)
サーチナ 2009/11/21(土) 09:58
URLリンク(news.searchina.ne.jp)