09/11/17 21:20:43
温室効果ガス２０２０年までに４％削減、目標確定
【ソウル１７日聯合ニュース】政府は１７日に閣議を開き、温室効果ガスを２０２０年までに
２００５年比で４％削減するという目標を確定した。これは２０２０年に国内で排出が予想される
温室効果ガスを３０％削減する水準となる。
政府は当初、▼２０２０年までに２００５年比で８％増加▼２０２０年まで排出量を凍結
▼２０２０年までに４％削減―の３つの案について検討を重ねてきた。
今月初めに開かれたグリーン成長委員会の報告会では、まず８％増加案が除かれた。
４％削減は、国際社会が温室効果ガス削減義務のない開発途上国に要求する
最大の削減水準にあたっており、国内企業はこれに反発している。政府内でも製造業など
企業の反発を考慮すべきとの意見もあった。しかし、李明博（イ・ミョンバク）大統領の
グリーン成長実現への意志は固く、３案のうち最も削減幅の大きい４％削減案が選択されたという。
閣議で上程案件を審議する李明博大統領（手前から３番目）＝１７日、ソウル（聯合ニュース）
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閣議を主宰した李大統領は、「温室効果ガス削減に伴う短期的な負担もあろうが、
低炭素・グリーン成長に向けたパラダイム転換と、より大きな国家利益を考慮し、目標を決定した」
と説明した。年末にデンマーク・コペンハーゲンで開かれる国連気候変動枠組み条約
第１５回締約国会議に対する懐疑的な見通しがあるにもかかわらず、韓国がこのように自発的に
削減目標を発表したことは、国際社会の責任ある努力を促し、韓国にとっても国の品格と誇りを
高める契機になるだろうと述べた。
李大統領は閣僚に対し、削減に積極的に取り組むことで先進国の炭素貿易障壁に備える一方、
原油価格変動に弱いエネルギーパラダイムを変えて国のエネルギー安保を高め、
世界的に急成長するグリーン市場をリードしていほしいと注文した。特に、政府と企業、国民が
一体となって協力するよう求めた。
温室効果ガスの中期削減目標が定まったことから、来年以降は分野別の詳細目標が定められ、
温室効果ガス・エネルギー目標管理制度も導入される。
政府はまず、産業分野の短期負担を最小に抑えるため、相対的に削減余力が大きい
建物・交通など非産業分野を中心に削減量を確保する計画だ。部門別の削減目標策定においても、
業種別に国際競争状況などを綿密に分析し、支援対策を並行する。
そのために、国務総理室とグリーン成長委員会を中心に、関係官庁と産業界、専門家からなる
官民合同の作業チームを運営する。また、周期的・体系的な分析と目標管理を担当する、
独立した常設研究体系も構築する計画だ。
聯合ニュース 2009/11/17 11:11 KST
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