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潜り込む 偽装結婚は「シロ」、子供の認知も悪用―第7部〈犯罪底流〉
東京・新橋、午前3時前。通りがかりの男性に声をかける女性たち=9月、関田航撮影
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東京のJR山手線沿線にあるラーメン店で、女性従業員が男性店長に話しかけた。
2人とも20歳代の中国人だ。「いとこが日本に来たがっている。その子と結婚してくれませんか」。
うまくいけば320万円払うという。
偽装結婚の誘いだ。店長は以前にも別の中国人から持ちかけられたことがある。
「報酬は相場通り。悪い話じゃない」。乗ることにした。
店長は11歳の時、コックだった父に連れられて遼寧省から来日した。近く永住資格を取る自分と
「結婚」すれば、相手は出入国管理法上の「日本人配偶者」と同様の扱いを受ける。
職種や時間の制限なく日本で働けるうえ、日本国籍取得の道も開ける。
「黒不黒、白不白(黒が黒、白が白とは限らない)。本当の結婚でも結納金というカネが動くでしょ」。
虚偽の婚姻届を役所に出す偽装結婚は、公正証書原本不実記載などに問われる犯罪だが、
店長の認識は違う。「誰にも迷惑をかけないからシロだ」
偽装結婚の仲介は長く日中のブローカー組織が担ってきた。だが日本にいる中国人の
ネットワーク拡大に伴い、自前の人脈で十分可能になった。在日華人事情に詳しい
アジア太平洋・国際行政書士事務所の岩井紀恵さんは「組織の介在がない分、
罪悪感が薄れている」とみる。
今年5月、複数の偽装事件のブローカーとして起訴された内モンゴル自治区出身の女(35)に
対する判決公判が、東京地裁であった。懲役1年の実刑に、女はその場で崩れ落ちた。
後日、この女に東京拘置所で会った。「自分はそんなに重い罪を犯したのですか」。
判決を受け入れられず、そう自問していた。
大学教授の両親、実業家の兄のいる家庭に育った。00年に来日し、東京学芸大の大学院で
音楽教育を学んだ。当時の指導教授は「典型的なお嬢様。ブローカーという言葉と結び付かない」と戸惑う。
「周りには本当の夫婦の方が少なく、偽装は普通のことだった」と女は振り返る。
知人宅で出会った50歳代の日本人の男に、当時同居していた中国人との偽装結婚を頼むと、
簡単に応じてくれた。手続きに必要な知識はネットや行政書士から簡単に得られた。
人に頼られ、報酬を受け取る心地よさに「何でもできる」と得意になった。
逮捕から約1年後、女はようやく「日本人の安心感を奪う行為だった」と口にし始めた。
今月7日の控訴審判決は反省を認め、懲役1年6カ月に5年の執行猶予をつけた。
女との面会に通った知人の華人男性が嘆く。「中国では家族や知人のためなら多少の無理や
ごまかしをしてでも力になる。その価値観が日本では通じないと思い至らないから、
罪を背負ってしまう」
(>>2以降に続く)
朝日新聞 2009年10月19日16時39分
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※依頼ありました(依頼スレ120、>>675)
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