09/10/16 09:36:33
バンクーバー冬季五輪の前哨戦となるフィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第1戦・
フランス杯の開幕を翌日に控えた15日、当地で公式練習がスタートした。前日夜にパリ入り
した際は、取材禁止の厳戒態勢を敷いた浅田真央(19)=中京大=がこの日は宿命の
ライバル・キム・ヨナ(19)の取材に詰め掛けた韓国メディアから、“不意打ち取材”を食らう
ハプニングが起きた。女子ショートプログラム(SP)は16日(日本時間17日未明)に行われる。
ちょっとした“事件”が発生したのは、真央が朝の散歩からホテル宿舎に戻ってきた瞬間だった。
皮肉にも入り口のロビーで、キム・ヨナを指導するブライアン・オーサー・コーチの共同インタビュー
取材を行っていた韓国メディアが真央を発見してしまった。
「真央だ!」と興奮気味に声を上げると、すかさず周りを取り囲んで「ロシアで、どのような練習を
していたのですか」「(試合に勝つ)自信はありますか」などと、流ちょうな日本語でマシンガンの
ように質問を浴びせかける。ボディーガード替わりに専属トレーニングコーチが側に付いていたが、
猛プッシュに制止に入る余地がなかった。
パリの街並みを楽しんでいた真央は完全に虚をつかれた格好。驚きで表情を、こわばらせつつ
「コンディションはいいです…」と言うのが精いっぱいだった。「試合に集中するため」という
タチアナ・タラソワ・コーチの方針で日本メディアに空港取材の禁止を通達し、試合前の取材も
最低限に抑えるつもりだった。その防御網が、予期せぬ韓国メディアの特攻取材に、いとも簡単
に崩された。
本人たちは「気にしていない」と口をそろえるが、今季初対決となる真央とキム・ヨナへの周囲
の過熱ぶりを、あらためて印象づけるハプニングだった。バンクーバー五輪をクライマックスと
するライバル物語のゴングが鳴る。
(写真)
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▲ さっそく公式練習に臨む浅田真央=フランス・パリで
ソース:中日スポーツ
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