09/10/12 21:00:43
◇「平壌宣言履行につなげ」
北朝鮮による拉致被害者家族会の元副代表、蓮池透さん(54)が11日、
東区の県教育会館であった「日朝友好の集いin福岡」(県日朝友好協会主催)で講演した。
平壌宣言から7年。だが、日朝関係は行き詰まりを見せている。蓮池さんは
「核開発やミサイル問題はグローバルだが拉致は日朝間の問題。単独で戦略をきちんと立てるべきだ。
やみくもな経済制裁は感情を悪化させ、結束を固めさせるだけだ」との認識を示した。
更に「これまで4度あった問題決着の試みが、日本側が約束を破って失敗した」と指摘。
福田康夫首相(当時)の辞任で流れた拉致問題再調査のための調査委員会設置と、
制裁一部解除の日朝同時実行を突破口に「平壌宣言の履行につなげるべきだ」と話した。
ただ、「平壌宣言にのっとると、北朝鮮側が発表した8人死亡が前提となってしまう。大変なジレンマ」
と苦しい心中も明かした。その上で、鳩山政権に対し、関係者の声に反してでも、
解決に強いリーダーシップを発揮するよう求めた。【江田将宏】
ソース 毎日新聞 2009年10月12日 〔福岡都市圏版〕
URLリンク(mainichi.jp)