09/10/10 11:43:09
退職した元警官のビル・モーガンさんは、3年前に米バージニア州ウィリアムズバーグに38万3000ドル
かけて建てたマイホームに入居した際、ようやく自分の空間を手に入れたと喜んだ。しかし、その喜びも
長続きはしなかった。
原因不明の悪臭が室内に漂い、妻や娘はたびたび鼻血を出したり、頭痛を訴え始めた。家の中に
あるあらゆる金属製品は腐食したり、黒く変色した。モーガンさん一家が耐えきれずにマイホームを捨て
引っ越しをすると、苦痛は収まった。
モーガンさんは悪臭と頭痛の原因として、中国製の建築資材を疑った。石こうボードと呼ばれる中国
製の壁材が硫黄化合物に汚染されていたために問題が起きたというのだ。この主張は徐々に説得力を
得ている。モーガンさんと同じような経験をした人が急増しているからだ。
既に裁判所には中国産石こうボードに関する訴訟が数百件も起こされている。訴えの内容は、有毒
性の悪臭と繰り返される頭痛、呼吸困難、台所用品や電子製品の変色などほぼ一致している。
頭痛などの症状で医療機関を訪れた人はフロリダ州だけで500人を超え、訴訟件数が300件余りに
達したルイジアナ州では集団訴訟も進行中だ。米消費者製品安全委員会(CPSC)は中国産石こう
ボードの輸入を全面禁止するとともに、悪臭と頭痛を引き起こした原因に関する調査結果を発表する
予定だ。
住宅市場が過熱した2006年から07年にかけ、米建設業界は住宅新築需要を満たすため、中国製
石こうボードを大量に輸入した。06年だけで輸入量は700万枚に達した。
石こうボード訴訟を担当するアーノルド・レビン代表弁護士は「(汚染された中国製石こうボードのせい
で)価値を失い、完全に建て替えが必要な住宅が6万-10万棟に達するとみられる」と述べた。石こう
ボードを全て取り除き、再工事を行う費用だけで1戸当たり10万-15万ドル(約900万-1350万円)
かかると推定されている。
8日付ニューヨーク・タイムズはさらに大きな問題を指摘する。重金属に汚染されたペット用飼料、
歯磨き粉、玩具、粉ミルクなどこれまで問題になった中国製品は、販売禁止と商品回収で迅速な
対応が可能だったが、住宅に使われた石こうボードはそう簡単にはいかず、被害拡大を防ぐのが難しい。
その上、誰を相手に捜査や訴訟を行えばいいのかもはっきりしない。相当数の石こうボードには
メーカー名が表示されておらず、ただ「メード・イン・チャイナ」と書かれているだけだからだ。
米政界では、11月に訪中するオバマ大統領が中国製石こうボードの問題を公式に取り上げるべき
だとの主張も出ている。それを最も強硬に求めている民主党のネルソン上院議員(フロリダ州選出)は、
独自調査のために中国を訪れたほどだ。
URLリンク(www.chosunonline.com)
URLリンク(www.chosunonline.com)
【国内】中国製の幼児用カスタネットから規格値を27倍上回る鉛を検出 - 道立消費生活センター[08/01]
スレリンク(news4plus板)