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10月9日(ブルームバーグ):韓国銀行は9日の金融政策決定会合で、政策金利である7日物レポレートを
8カ月連続で過去最低の2%に据え置くことを決めた。通貨ウォン高が輸出主導による同国経済の回復を
脅かすとの懸念が背景。
ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト19人の調査では、全員が据え置きを予想していた。
韓国中銀は昨年10月から今年2月の間に計3.25ポイントの利下げを実施した。
シンハン・インベストメントのエコノミスト、イ・スンクォン氏は「韓国経済は比較的速いペースで持ち直して
きているが、この回復が力強く安定したものだと言うには時期尚早だ」と指摘。「最近はウォンが上昇し、
経済活動を妨げる恐れが出ている」と述べた。
韓国中銀が利上げの方針を示唆するとの観測を背景に、ウォンは今週1年ぶりの高水準付近で取引
された。ウォン高は、液晶テレビ生産で世界最大手のサムスン電子など輸出企業にとって打撃となる。
同社は先月、2010年に市場全体の伸びを上回るペースでの出荷を目指すと発表した。輸出は韓国
経済の半分強を占める。
エコノミストらは、ウォン相場が安定すれば韓国中銀が11月にも利上げに動く可能性があるとみている。
URLリンク(www.bloomberg.co.jp)