09/10/06 10:08:48
アクセスが禁止されている北朝鮮のインターネット・サイトに、簡単な検索と操作で手軽に接続できる
ことが判明した。
国会の外交通商統一委員会に所属する鄭鎮碩(チョン・ジンソク)議員(ハンナラ党)は5日、「インター
ネット・ポータルサイトを利用した簡単な検索を経て、特定のプログラムを適用すれば、北朝鮮のサイトに
アクセスできる方法はたくさんある。親北朝鮮勢力は、北朝鮮と直接連絡を取り合わずとも、こうした
方法で簡単に北朝鮮の資料や主張を韓国国内に流布している」と語った。鄭議員は6日に行われる
統一部の国政監査の場で、それらの方法を直接示す予定だ。
鄭議員は国政監査に先立ち、本紙取材陣の前でこれを実演した。実際に『労働新聞』(朝鮮労働
党の機関紙)や朝鮮中央通信、「わが民族同士」(北朝鮮の祖国平和統一委員会が開設している
サイト)、在日本朝鮮人総連盟(朝総連)など、アクセスが遮断されている北朝鮮のサイトに何の問題
もなく接続できた。北朝鮮のラジオやテレビ放送も見ることができた。「金日成(キム・イルソン)放送大学
」のサイトにアクセスし、主体思想のインターネット講義を聞くことも可能だった。同じ方法でインターネット
電話を利用すれば、北朝鮮内部との通話も可能だ、と鄭議員は説明した。
鄭議員は「9月30日には、6・15共同宣言実践青年学生連帯のホームページに、北朝鮮のウェブ
サイト“わが民族同士”や“労働新聞”で検索した資料を基に作成された文章が載っていた。親北朝鮮
団体が北朝鮮のホームページにアクセスし、情報を入手している事実が立証された」と語った。
鄭議員は「現行の“情報通信網法”と“放送通信委員会法”は、国家保安法などに触れる親北朝鮮
サイトへのアクセスを遮断できるようにしている。これにより、約50のサイトを警察と放通委で制限している
が、実際には大きな効果はないという事実が明らかになった」と語った。
2003-04年当時、北朝鮮はインターネットを通じた対南接触の強化を宣言し、積極的な活動を
展開した。これにより韓国国内から大きな非難が起こったことを受け、韓国政府は04年11月、主な
北朝鮮のインターネット・サイトに韓国からアクセスできないよう遮断する措置を取った。鄭議員は「北朝鮮
は当時、“遮断されたあらゆるサイトにアクセスできる方法を開発し提供するつもりだ”とインターネット上
での戦争を宣言したが、最終的にその主張は現実化している」と語った。こうした事実に対し関係当局
は、「インターネットの特性上、特定サイトを完全に遮断することは技術的に不可能だ。ただし、簡単
にはアクセスできないようにする方法を開発していく」と鄭議員に対し答弁した。
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