09/09/29 16:40:26
先週初め、いくつかの新聞の経済面に小さな記事が掲載された。 2050年ごろ統一韓国は日本と
ドイツを超える経済規模になる、というゴールドマンサックスの報告書だった。 北朝鮮の核問題をめぐって
対立が続いている中、「なぜ40年後の統一韓国なのか」という考えから、小さく掲載されたのかもしれ
ない。 また時間的にも40年後ということで実感が伴わなかったというのもあるだろう。 私はこの報告書を
もう少し詳しく見たかった。 自分の頭をかすめる閃光があったからだ。
私たちは信号をうまく区別しなければならない。 事件・事故の場合、突然または偶然に起きたかの
ように見えるが、私たちがもう少し注意をしていたとすれば事前に防げたかもしれないと思うことがよくある。
私たちが想像できない驚くべきことが将来起こるかもしれないが、現在はこれを感知できず不安を感じた
り、不平を言ったりする場合もある。 しかしそれを切望し、五感と心性が敏感になっていれば、たとえ
小さな音、かすかな光であっても、私たちはその信号を感知できる。
ゴールドマンサックスが世界経済を展望する報告書(Global Economics Paper)を定期的に
発表しているが、よりによってなぜ「未来のコリア」をこれほど楽観しているのか。 今回(No:188)だけで
はない。 2年前の2007年8月にもゴールドマンサックスは、世界の中間規模国家のうち可能性が
見える韓国・メキシコ・インドネシアなど11カ国を選定し、未来を展望した報告書(No:153)を発表
している。 この報告書は、2050年に個人所得が6万ドル以上の「富国クラブ」に属する国は現在の
主要先進7カ国(G7)とロシア、そして韓国になると予想した。 驚くことに、このうち韓国が年9万ドルの
個人所得で、「富国クラブ」のうち米国に次ぐ2位になるということだ。 2050年には韓国が英国・ドイツ・
カナダ・フランス・日本を上回る国になる。 2年前のこの発表もある経済紙が小さく扱った。 政府が国家
広報のために、国民の士気を高めるために、特別に力を注いだわけでもないのに、ゴールドマンサックスは
こうした報告書を2度も発表している。
今回の報告書は特に南北関係に焦点を合わせたものだった。 韓国・北朝鮮(南北)が両体制を
維持しながらお互い協力すれば、シナジー効果で2050年には現在のG7のうち米国を除いたどの国
よりも経済規模が大きくなる。 所得も韓国の所得は9万6000ドル、北朝鮮は7万ドル、南北平均
8万6000ドルで世界2位になると予想した。 その根拠に北朝鮮の優秀な労働力と豊富な地下資源、
韓国の技術および資本力、そしてシナジー効果による生産性の飛躍的向上などを選んだ。 もちろん
基本前提は北朝鮮の開放・改革だ。 この前提の下、南北が協力すれば、北朝鮮は初期の15年間、
少なくとも7-8%の成長を遂げ、韓国も人口減少などで落ちる成長動力を回復できる、と考えている。
従って韓国に負担となるドイツ式の突然の統一よりも、中国-香港のような漸進的統合が望ましい、
ということだ。 現在個人所得1000ドル程度の北朝鮮を考えると夢のような話だ。 夢のような話である
ため、私たちの関心を集めることができないが、ゴールドマンサックスはずっと信号を送っているのだ。
(>>2-5あたりに続く)
URLリンク(japanese.joins.com)
【韓国】ゴールドマンサックス「南北統一でGDPはフランス・ドイツ・日本を抜く」★3[09/22]
スレリンク(news4plus板)
【半島情勢】李大統領「統一よりも北朝鮮経済の好転が重要、好転無しには統一は考えられない」[09/23]
スレリンク(news4plus板)
【韓国】李大統領「南北統一のためにも核は廃棄されるべき」[09/27]
スレリンク(news4plus板)