09/09/27 13:34:06
ボロボロになった良心
下線・蛍光ペンは当たり前、気に入らないと破り、気に入れば切り抜く…
「無人返却機の導入などが影響。借りた本を自分の本のように扱う。大半は言い逃れ」
金づち、ペンチ、銃の形をした接着剤(グルー・ガン)。16日午後、陽川図書館(ソウル市陽川区木洞)にある
「本の世界室」の一角に、木工所などで見かける「工具セット」が置かれていた。破損した本を修理するために
使われる道具だ。
同図書館のチャン・ハンジュ司書がビリビリに破られた月刊誌1冊を持ってきた。チャン司書は「この雑誌の論調が
気に入らないのか、誰かが毎月こんな風に破ってしまう」と話した。心当たりはあるが、物証がないため、犯人を
特定できないという。司書歴20年の同氏は大型ホチキスで雑誌の縁を留めた後、裏側に飛び出た針を金づちでたたき、
その上からテープを貼って修繕を終えた。
別の一角でも、チャン司書の手直しを待つ本が5、6冊積まれていた。「症状」はさまざまだ。ローマの歴史を扱った
子供向けマンガ本は、表紙も中のページも刃物で切られており、ボロボロになっていた。『ウォールストリートの
株式投資バイブル』は、誰かが熱心に鉛筆で下線を引きながら勉強したようだ。『チャートで学ぶ株式投資百戦不敗』
には、ピンクの蛍光ペンで印が付けられていた。『ラブ・サバイバル』という恋愛小説は、中身が抜き取られ、表紙
だけが残っていた。
破損図書が増えているのは、図書館に無人返却機が導入され、利用者が増加したためでもある。この図書館で破損
した本を補修したのは2007年に6562冊、08年に8517冊、今年(9月14日まで)は7490冊に達した。昨年は1日平均26冊
だったのが、今年は32冊ずつ補修していることになる。
こうした被害はこの図書館だけに限ったことではない。各公共図書館ごとに利用者が本に下線を引いたり、切り抜い
たりするなど、本が損傷するケースが年間数百から数千件ずつ発生している。受験本や児童図書の損傷が特に目立つ。
仁川中央図書館のチョン・ジョンソプ司書は、「普段は毎日10冊ほど補修している。今年の蔵書点検の結果、
破損などで貸し出しが不可能な本が3000冊ほどに上った」と語った。
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