09/09/24 21:01:13
【コラム】ジェントルマンの少ない韓国国会
米国の外交専門誌「フォーリン・ポリシー」(電子版)は最近、「世界で最も秩序のない議会」
トップ5を発表した。そのトップは韓国だった。次いで台湾、3位はウクライナだった。
これらの国について簡単な説明も添えられていた。
「韓国の民主主義は全身でぶつかるスポーツだ。外交政策や言論の自由に関する与野党の
議論は、こぶしか室内の重い備品によってケリがつけられる」
同誌は、2004年に盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領(当時)に対する弾劾案をめぐり国会本会議場で
繰り広げられた乱闘劇、08年12月の韓米自由貿易協定(FTA)同意案上程の際にハンマーや
電気のこぎり、消防ホースなどが投入された騒動を紹介した。添えられた写真には女性議員が
必死の形相で食い下がっている様子が収められていた。昨年12月、外信を通じて国会はもちろん、
大韓民国という国全体のイメージが下がったが、今回の記事で再び恥をさらしたことになる。
韓国の国会のこのような後進性はどこで始まり、なぜ根絶できないのだろうか。
野党は、与党が数の力で推し進めるため、物理的な方法で阻止するほかないと弁明している。
一方与党は、多数決の原則を無視し議会の進行を妨げるために衝突が起きる、と主張している。
しかし根本的な原因は、相手を尊重する精神の欠如ではないかと思われる。相手を尊重しないため、
結局自身を含めすべての議員を軽視し、国会の権威を失墜させているわけだ。
米下院の場合、会議中に議員がほかの議員を呼ぶ際には必ず「○○州出身のジェントルマン
(またはジェントルウーマン)という表現を用いる。儀礼的ではあるが、尊敬を込めた呼称のため、
これらを使っている人同士、非紳士的な行動はしにくくなる。
韓国の国会議員ももう少し紳士的に行動すれば、という意味で設けられた賞がある。
制憲議員のほか第4-6代国会議員、国会副議長を務めた羅容均(ラ・ヨンギュン)氏の別名に
ちなんで制定された「白峰紳士賞」だ。1999年以降昨年まで、国会を取材する政治部の記者らの
投票によって、受賞者が選ばれてきた。毎年1-4人選ばれ、これまで2度以上受賞した議員の
中には、趙舜衡(チョ・スンヒョン)、孫鶴圭(ソン・ハッキュ)、金槿泰(キム・グンテ)、
金富謙(キム・ブギョム)、丁世均(チョン・セギュン)、朴槿恵(パク・クンヘ)らがいる。
リーダーシップ、紳士・淑女的な身なり、教養、議員生活、業績などが評価の基準だ。
同賞の趣旨がもう少し議員らの間で広がれば韓国の国会も、紳士的で生産的なものとなるだろう。
なお、同誌のランキング4位は英国議会、5位はオーストラリア議会だった。韓国の国会が
選ばれたのは恥ずかしいことだが、英国やオーストラリアも入っているため、あまり恥じる必要はない
と慰めてもよいだろうか。英国とオーストラリアは、議員が首相や長官に品位のない発言をすること
が多い、というのがその理由だった。
英国やオーストラリアは、暴力沙汰となる前出の3国とは異なり、「暴力的な言語」のせいで
この不名誉なリストに挙がった。米議会では物理的な暴力は想像すらできず、
発言や場内のマナーが非常に強調される。米議会では、議長が発言する際は席を離れることも
できない。韓国の現状からすると、(韓国がそうなるのは)遠い未来のことになりそうだ。
金昌基(キム・チャンギ)論説委員
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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2009/09/24 17:30:11
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