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記事入力 : 2009/09/16 17:00:26
【コラム】韓国の金融企業は厄介者？（上）
夜の酒の席が盛り上がると、銀行重役のKさんが大手企業を声高に批判し始めた。
「サムスン、LG、現代自動車はひどすぎる。同じ韓国人同士、助け合うべきじゃないか。
これまで銀行の犠牲があったからこそ、あんなに大きくなれたんじゃないのか」
隣にいたもう一人の重役Jさんも加勢した。
「海外に進出して銀行を大きくしようと思っても、韓国企業は全く手助けしてくれない。『世界的な企業になった』と言って、
シティバンクやJPモルガン・チェースといった米英の金融企業を相手にするばかりで、韓国の銀行には見向きもしない」
二人の言い分は次の通りだ。
かつて開発途上期に政府は銀行を手中に収め、企業に資金を提供させた。
その結果、韓国の金融機関は盆栽のようにねじ曲げられ本来あるべき姿に成長できなかった一方で、大手企業は世界的な企業へと
成長し、花開いた。
だから、今後は世界の一流になった韓国大手企業が、三流の韓国金融企業に「過去の借り」を返すべきではないかということだ。
世界的な金融危機から1年が過ぎたが、国際金融専門家の愚痴や自ちょう、ため息はさらに大きく、深くなっている。
メーカーと金融企業のここ1年間の業績に、明らかな違いが出ているためだ。
韓国のメーカーを代表する各企業にとって、世界的な金融危機は「危機」というよりも「チャンス」だった。
サムスン電子はドイツや台湾のライバル企業との「チキンゲーム（どちらかが引き下がるまで苦痛を強いられるゲーム）」で勝利し、優位に立った。
規模の小さなライバル各社が脱落し、LGディスプレーやLG電子の世界市場占有率・ブランド価値はさらに高まった。
米ゼネラルモーターズ（GM）、日本のトヨタの不振は、現代自動車に米国販売でいくつかの珍記録をもたらした。
しかし、「世界金融のチェス勝負」が行われたものの、韓国の金融各社は全くチャンスを作れなかった。
攻撃よりも防御、躍進よりも隠ぺい戦略を取った結果だ。
ある頭取は「世界の金融企業のうち、韓国金融各社のランキングは以前よりも大幅に下がった」と自己評価した。
>>2に続く