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記事入力 : 2009/09/13 09:30:00
韓国特有の「配達文化」、海外でも大人気
「ジャージャーめんご注文の方!」
食事の注文があった場所が、運動会真っ最中の小学校のグラウンドだろうと、混雑した地下鉄の駅舎の隅っこだろうと、関係ない。
電話1本でいつでもどこでも、出前サービスを利用できる。朝食やフルーツのデザート、各種プレゼントはもちろん、運動器具、
ゴルフクラブ、果ては遊び場までも電話1本で届けてくれる「配達民族」の国、大韓民国。
こうした文化は、何でも「早く早く」済ませたいという極めて韓国的な感情に、米国式のサービス精神が結合することで生まれた。
最近では海外に逆輸出されるほどで、「韓国特有のサービス」として定着している。
もともとクイックサービスは、米国ニューヨークのウォール街で書類を配達するメッセンジャーに端を発する。
肩に書類をかつぎ、自転車でスピーディーに配達していたメッセンジャーが、日本に渡ってオートバイを使った宅配業に進化し、
これがさらに90年代初めに韓国へ輸入され、「稲妻よりも早い」というのが売りの現在のクイックサービスとして普及した。
「ジャージャーめんを注文すれば配達は無料」と考えていた韓国人が、金を払ってでも早い配達サービスを利用し始めるように
なった最大のきっかけは、恐るべき交通渋滞にある。一般的な配達用の自動車は、混雑した道路では前にも後ろにも進めない。
そこでオートバイが、素早くあちこちに動いて渋滞を避けることができる機動力の象徴として浮かび上がった。
大韓通運宅配運営チームのイム・ミョンジュ課長は、「1992年から93年にかけて、韓国に初めて宅配サービスが生まれ、配達産業が
急速に成長した。ここにクイックサービスが加わり、オートバイで素早く品物を配達する現在のシステムが定着した」と語った。
さらに95-96年ごろ、CJやGSといった大企業がホームショッピング事業に進出し、「配送費無料」時代を切り開き、
宅配・クイックサービス産業は年間20%の成長を記録するほど好況を博した。
「どうせなら家にいながらすべて解決したい」という文化は、配達産業の進化を後押しする原動力となっている。ピザやチキン、
ハンバーガーなどを売る各種ファストフード店はもちろん、最近では高級ファミリーレストランや、スターバックスのような
外資系コーヒー専門店などもこぞって配達サービスを始めた。乳幼児向けの離乳食を宅配してくれたり、1カ月1万ウォン
(約750円)で毎週2-3回フルーツのデザートを届けてくれる業者もいる。さらには電話1本さえすれば、大きな風船の材料を
持ってきて、家全体をテーマパークのように飾ってくれる「動く遊び場」や、スポーツトレーナーが自宅まで運動器具を
持参してくれる「動くジム」まで登場した。
こうした韓国の配達文化は、海外でも大いに受けている。フライドチキンのフランチャイズ「BBQ」は最近、海外での売り上げが
30%ほど増えた。BBQ側は「家まで食事を運んでくれる韓国特有の配達サービスに感動した外国人の顧客が多い。特にスペインでの
反応は爆発的」と語った。
ソン・ヘジン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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