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9条胸に韓国巡礼
2009年09月08日
URLリンク(mytown.asahi.com)
韓国への出発を前に、笑顔で記念撮影する「ウオーク9」の参加者たち=練馬区
都内在住の若者たちを中心とするグループが9日、韓国を歩いて一周する100日間の旅に出る。
平和主義をうたう憲法9条の精神を日韓で共有しようと思い立ち、「ウオーク9(ナイン)―韓国巡礼」と名づけた。
一歩一歩に平和への願いをこめながら、韓国の若者たちと国境を越えて新しい交流を築いていくのが狙いだ。
(小石勝朗)
8月下旬、練馬区内にウオークの参加者約20人が集まった。出発前の最後のミーティング。
韓国のマナーやルールを確認したり、参加者が着ける手作りのゼッケンを披露したり、韓国語の歌を練習したりした。
20代後半~30代前半が主体だ。
9条にちなんで、9月9日午前9時9分に韓国北西端の江華島をスタート。ソウルを通って9月末に日本海に至り、
海岸線に沿って10月中旬に釜山へ。光州をへて12月上旬にソウルに戻り、17日に臨津江(イムジンガン)にゴールする。
総延長は約1500キロの見込み。
宿泊場所の確保や通訳には韓国の人たちが協力してくれる。寝袋持参で寺などに泊まり、自炊が原則。
全行程でも1人10万円以内が目標だ。
コーディネーターの一人で、障害者の訪問介護などをしている藤井芳広さん(31)=武蔵野市=は、
自衛隊のイラク派遣に疑問を抱いたのをきっかけに「9」をあしらったファッションでJR山手線の駅周辺を回るなど、
自分なりの方法で平和を訴えてきた。
ウオーク9は、昨年9月に韓国へ行き、兵役拒否をした同世代の男性と出会ったのがきっかけ。
「イラク戦争が理由だった」と聞いて、自分の気持ちと重なる部分があると感じた。「戦争がない世界へ向け、
9条を媒介に日韓の若者が手を結べる土台がある」
まず韓国を体感することが大切だと考えて、ウオークを企画した。「自分や仲間と対話しながら歩いているうちに、
今まで意識していなかったことに気づき、今後のビジョンが見えてくる」。旗を掲げたりシュプレヒコールをしたりはせず、
粛々と歩く。
ソウルでは、韓国の近現代史勉強会、音楽やトークの交流イベントを開く。釜山では、戦争で日本人が自然を破壊したことへの
謝罪の気持ちを示すため、植樹をする。途中の町でも、韓国人に戦争の体験談を聞いたり、日韓の若者同士で平和や自然をテーマに
語り合ったりする計画だ。
「韓国の人たちの気持ちを知り、戦争が二度と起こらないためにどうするかを考えたい」
スタート時点では日韓の約30人が参加予定。全行程を歩くのは15人前後だが、一部区間だけの参加者を入れると
100人以上になりそうだ。
コーディネーターで日本国籍を持つ在日韓国人3世の姜咲知子さん(34)=茨城県=は、日韓交流をテーマに10年以上
活動してきた。
「直接会って寝食を共にすると確実に仲良くなれる。100日間はすごい力になり、仲間も増えて次の交流につながる」と期待する。
今からでもイベントなどへの参加は可能。詳細はホームページ(http://www.walk9.net)で。
URLリンク(mytown.asahi.com)